まったく、奇跡のような出来事はある日突然やってくるもんなんですね。イーを追いかけて10年。10年目にして私の野望はついに実現したのでした。イーとのアイコンタクト、イーのびっくり顔、イーの会釈、そして会話。ごめんなさい、今回のレポ、とってもつまらないと思うわ。だって、私のおのろけ満載なんだもの。団地妻、この2日間で2キロ痩せました。恋わずらいか!それでは早速いってみよ~う!
23日「親密」in 六本木TOHOシネマ ~デコピカピカな主演2人登場~
午後から雨予報の少し蒸し暑い中、イーへのプレゼントを手に六本木TOHOに向かう私。イー待望の来日。毎年、映画祭にイーの作品が出るのを待ちわび、上映が決まれば来日するのを首を長~くして待っていたのにいつもいつも空振りに終わっていたここ数年。でも、ついに、ついに今日この日がやってきたんだ!\(^o^)/じらせやがって、こんちくしょ~~~(^◇^)久しぶりのイー出演映画。ティーチインの他にカフェインタビューもあるのだ!!プレゼントを渡すチャンスは絶対にある!はずむ心と裏腹に、体は全然弾まない団地妻は鼻の下を長くして友達との待ち合わせ場所であるヒルズカフェ前に到着。今日ご一緒するのは同じく長年イーを応援しているmさんとeさん。ほどなく、mさん到着。着く早々、mさんはカフェのそばにいたTIFFのスタッフにインタビューの時誰でも入れるのかを確認。抜かりありません。少ししてやってきたeさん。3人でコンビニで軽食を買っていざ映画館へ!会場に入るまでの間にもいるわいるわ、ビバラーの面々。皆さん一様に興奮状態。あちこちに挨拶しているうちにもう上映時間。これでゆっくり映画鑑賞ができるのかしら?いや、出来るはずがない。興奮の余り、心臓が飛び出そうになっている私。こんなんじゃ、食べようと買ったクッキーが口から飛び出るに決まっている。やめよう。食べられない。水、水くらいなら・・・ああ、暗くなってきたよ、何々?もう始まるの?おっと、隣は随分年配な男性だわ。いくらなんでもカリーナのファンと言う事はないだろう。きっと映画大好きな人で口うるさかったりするんだわ。変な質問したら叱られそう。ごめんなさい~~。こんな時、ナウシカがいてくれたらな・・・、「大変、興奮のため、我を忘れているんだわ。静めなきゃ。落ち着いて、まさか。誰もあなたを傷つけたりはしないわ。(おわんおわんと響く虫笛の音)」お?なんか落ち着いた気がする。んなわけないじゃん!!ああ、また頭の中で一人ボケ突っ込みしてしまった・・・。落ち着け、何騒いでるんだ自分。映画が先なんだから、そうだ、映画を見ながら心を落ち着けましょう。
私の頭の大騒動とは裏腹に、映画は淡々と過ぎて行きます。まあ、気持ちが浮ついていたからかもしれませんが、始まってみるとこの映画、妙に息苦しくなるんですね~。何だろう、この息苦しさは?質問する内容を考えるため、一つ一つ見逃さないように息を殺してみているせいかとも思ったのですが、ティーチインの時にこの謎が解けましたね。それはまたのちほど。映画は非常にシンプルでした。実は私、こういう映画好きなんです。極端な話、映画にセリフはいらないと思っている人ですから。セリフが少ない分、こちらの想像がものすごく膨らむわけで、妄想癖のある私にはうってつけなんですね。ほほほ。カッコイーキンが好きな人には残念ですが、この映画のイーは普通のオッサンです。別れ話で女々しく鼻水たらすし、満席のレストランでもたもたしたり、車でうたた寝する姿もあごがジュリー~(by樹木希林)。(笑)そんなオッサンイーですが、長年ファンをしているととても愛おしくて、イーもええ年になったんやな~と感慨深くなりました。
さあ、時間をさかのぼる映画についていけなくて頭の整理ができていない状態なのにもかかわらず、きちゃいましたよティーチイン!!。(←へ~んしん!のノリで読んで頂きたい)スクリーン下に椅子が5脚並べられました。ティーチイン前に会場を後にするお客さんもいたので、私も含め、移動できる人はちょっとでも近づこうと前に詰めました。まずは白髪でにこやかな司会のおじさんが登場。その紹介でアイヴィー・ホー監督、カリーナ、そしてイーが登場。入ってきた順に客席から見て右に司会者、監督、通訳のワンさん、カリーナ、イーキンと座ります。イーは映画の中のオッサンと同一人物とは思えない若々しさ。相変わらずお色気なしの超さわやか君。席に着くまでにもすでに何人かのファンとアイコンタクト。う~ん、私にも視線送ってくれ~~~という願いが届いたのか、それとも私の執拗な視線がまとわりついたのか、腰を落ち着け視線を上にめぐらしたとたん私を発見!「お!!」と、お目目クリクリで驚くイー。驚き顔ゲット!(>_<)v私が小さく手を振ると思わず軽く会釈してしまったイー。おお!!感動の瞬間。(:_;)この日をどんなに夢見てきたことか。私よりずっと先にイーを応援しているSさんはいつもいつも会釈してもらってるんです。スターがファンに会釈って、どうよ!すごくない?いつか私も会釈してもらえるようになりたいと思っていましたが、10年目にしてやっとかないました。(#T.T#)あまりにも嬉しくて、ついついペロッと舌を出す私。ペコちゃんのようにかわいく出したつもりですが、今再現してみると(何で再現?)かなり出した気がする。ハードロッカーくらい。(こぇ~よ)指は立ててませんけどね。(笑)そん時ゃあ恋する団地妻ですからね、舌を出したのもまた恥ずかしくて顔を覆ってしまいました。生娘か!そんなアホ女など眼中にない司会者はサクサクと進行。今回の通訳はワンさんという女性。周先生はトニー様のお付きでしたからね、残念。監督は非常に知的な印象。初生カリーナは髪を後ろで縛り、賢そうなオデコを全開。お顔がはっきりしてとてもきれいです。若さゆえピカピカ光ってます。んでもって、イーですよ。買ったばかりの黒のフォーマルなジャケットにズボン、中のTシャツは白地に黒で何やらロゴが入っていました。首からは銀のペンダント。こちらは鬼太郎のようになってしまった髪型で左側だけ耳にかけています。よって左側のデコ全開。上からのライトでピカピカしてました。若さゆえのテカリということにしておこう。そう、キャパが小さいので客席からはこの3人を見下ろすような感じなのよね。余計にデコが気になるわ。
まずは3人のごあいさつ。その間にもイーはスタッフに向かって「水を頂戴」のジェスチャー。カリーナにもいるのか聞いてあげる気配り男。他の二人の発言に耳を傾け、もっともだとばかりに頷くイー。日本語訳にも頷いて見せていたがどこまで分かっているのやら。最初の挨拶で「再び日本に来れて嬉しいです。」の一言に、あなたこないだ築地にいたんじゃなかったっけ?と早くもビバラーに目で突っ込まれてました。でも、映画祭で来日するのは本当に久しぶり。始終笑顔で本当に嬉しそうでした。さあ、一人目の質問者はビバでもおなじみのTさん。質問内容については、ご本人に書き込んでもらいましょうね。って、うまい事言ってますが、実は私、イー来日で浮かれてしまい、レポを書くということ自体全く念頭にありませんでした。なので、メモすらしてなかったんです。何しに行ったんでしょうね、私としたことが。なので、質問内容やその答えはほとんど「ってな感じ」程度ですので、あしからずご了承願います。二人目の質問者は男性。映画の原題「閉所恐怖症」の意味について。映画祭のHPには当初原題で載っていたんですよね。その後「親密」というタイトルに変更。このタイトルのほうがぴったりです。「閉所」にしたのは、監督のご主人が閉所恐怖症で、これをモチーフに脚本を書きたいと思っていたとか。なので、この映画ではたくさんの「閉所」が登場します。狭い車の中、狭いオフィス、満員のエレベーターetc.そうです、私が映画を見て息苦しいなと思ったのは、実は自分の動悸だけでなく、いつの間にか限られた空間に押し込められている人の気分で見ていたからだったんだなと気づきました。気づいたといえば、もう二人も質問者が出ているのに、「まさかは何をしているの?」的なまわり視線に気づいた私。遅ればせながら手を上げましたら、やはり気合が入っていたんでしょうね、司会者がすぐに当ててくれました。イーが「ヤバイ、なんか変な質問されたらどうしよう」とビビッているのではないかと思って(ビビッてないって)あえてイーのほうは見ないでマイクを持ちました。「どんな質問をしようか、映画を見る前から考えていました。ラブストーリーだと思っていたので、ラブシーンについて聞こうと思っていましたが全然なくてとても残念でした。でも、先ほどから監督のお話を聞いていると、ラブシーンよりずっと濃厚なシーンが多くてとても素敵な作品でした。」と、ここで一息。ワンさんが通訳をするのを待ちます。これが周先生だったら同時通訳ですからこんな間を持たなくてもいいんですけどね。通訳を聞いたイーとカリーナは「ラブシーンがなかった」がおかしかったらしく、二人同時に顔を合わせて笑っていました。息合いすぎ。新婚夫婦か!そして監督に映画がよかったという通訳が伝わると「ありがとうございます。」とお礼が・・・。と、司会者はすぐに「では、質問を!」と切り返し「はい。」と受ける私。夫婦漫才か!「監督に点数をつけるとしたら何点ですか?」すると新婚夫婦は「や、いー、さん、ぐ~~~(^^)!!(^^)」と二人同時に親指を立てて見せました。いや~ん、香港でもウケてるのねエドはるみ、ってこらこら~!点数聞いてんのに「ぐ~」じゃないだろう。でも、会場は新婚夫婦のジェスチャーに拍手。場が和んだようで任務完了。
タクシー運転手役のアンディ・ホイとカリーナの関係についての質問もありましたね。二人は恋人同士になったのかどうかと聞くと、逆に恋人同士になってるか否かをお客さんに質問する監督。「なっていない」の挙手が多かったような気がします。監督自身もあいまいなままにしておきたい風でしたね。そう、こんな具合にこの映画は見る人によって感じ方が違うんです。日本人の大好きな「あいまい」な部分がとても多くて。アンディとカリーナの関係も、付き合っていると思えばアンディはキープ君かな?なんて思えるし、付き合っていなければ、その気のありそうなアンディを利用してイーに焼き餅焼かせようとしているのかな?ととれる。なのでこの映画、見る人、見る時、見た年齢などによって印象が違ってくる映画だと思います。最後だったかな?ビバにも登場するKさんの質問。イーとカリーナは親密な仲なの?でしたっけ?カリーナは「ひ・み・つ」と日本語でお返事。これがまた、ちょ~~~~おおおお可愛いのぉおおお~~~(*^。^*)。思わず会場に「かわいい~~。」とため息交じりの声が。あまりにもかわいくて、イーが何と返事したか覚えていない私。(こらこら)質問はそんなところだったでしょうかね。あと覚えているのはイーが「台本を読んだ時よくわからなかった。」と発言してみんな笑ったんだけど、実は最初に渡った台本は数ページ抜けていたという話もありましたね。それと、撮影中、二人はとても仲がいいから最初の喧嘩するシーンの時はわざと別々に待機させてから撮ったとかね。なにせ、質問に対する監督の返事が長いんです。そして、広東語のできる人に言わせると、通訳がずいぶん短縮されていたようで、イーがつじつまの合わない返事をしたりするところもあったそう。外国人への質問は短く行うのがベストですね。さあ、時間をオーバーしてティーチイン終了。イー達が声援に応えながら退場すると、私達も速攻カフェインタビューの会場へ!
カフェインタビューinヒルズカフェ ~まさかまさか奇跡の連続~
六本木TOHOシネマに向かう途中にあるヒルズカフェ。カフェインタビューの会場です。事前にmさんが確認しておいてくれたので、何の迷いもなくカフェの中に突進。すでにファンが詰めかけておりました。でも、何だか様子が変?記者会見だというのに、カフェは通常通りに営業。会見場はカフェの一番奥にしつらえられ、その前にはすでに記者やカメラマンがぎゅうぎゅう詰めで待機。私達はテーブルで昼食をとっている人達越しにその様子を見る状態。いくらなんでも、ここに立っていたら給仕ができないだろう。案の定、TIFFのスタッフなのかカフェの人なのか、見物の人は外に出て下さいと案内し始めた。mさんが確認したのと話が違う。他のファンもそんなはずはないだろうとばかりになかなか外に出ません。この時いち早くeさんがウェイトレスさんに3席用意してほしいと頼みました。お客として入ればいいんじゃないかと気づいたんです。この機転の早さがその後の軌跡を起こすんですね~。仕切っているスタッフも「カフェを利用するならOK」と言えばいいものを外に出て下さいの一点張りだから、中に詰めていた人は言われた通り表に出るしかなかったんですよね。で、私達3人は給仕の邪魔にならないところで案内を待つことに。これで記者会見が終わってから案内されたら悲しいよね、かなんか言いながら一人しか座っていないテーブル席をちょっと睨んだりして。(笑)心配をよそに、会見の時間が近づいているのになかなか現れないイー達より先にウェイトレスさんが呼びに来ました。案内されるままテーブル席の間をぬって進むと・・・ぬわんと!!イー達が座る席の真横のテーブルに案内されたではあ~りませんか!記者の人達より全然近いっす!\(◎o◎)/!奇跡ですよ。ミラクルー!奇跡なんだけど、同時に後ろからの視線がものすごく痛い気がして振りむけなかった私。(~_~;)皆さん、申し訳ない。でも、恋する団地妻、心とは裏腹にプレゼントを渡す絶好のチャンスとちゃっかりテーブルにスタンバイ。普段はアイスコーヒー600円だなんてあほらしくて払いたくもありませんが、イーの横に座っていられるなら安い安い。イー達が着く席のプレートを見ると、イーがこちら側じゃない!!近っ!近いっすよこれ!もしかして毛穴まで見れるんじゃない?鼻毛出てたらどうしよう!キャー!!ってなことを小さく言いながら期待に胸と小鼻をふくらませんるかしまし奥様約3名。
さあさあさぁあ!やっとご登場です、「親密」メンバー。先に申し上げたとおり、後ろからの視線が痛くて私はイー達がカフェに入ってくるところは見ていませんが、皆さんいかがでした?間近に見た動くイーは?私達は勿論大興奮!記者の横を縫うようにして現れた3人。先頭のイーは席に着く前に私達に気付きました。手を振る私たちの方に少し体を傾けたと思ったらイーが、なんと、私に向かって「○×△□」と発言。はい?(゜o゜)?隣にいたmさんが「さっきの(質問の)お礼言ってるんじゃないの?」というので、「どういたしまして」と答えようと思った瞬間、目の前を司会者が遮ってしまいました。ああ、なんと言うことでしょう。こんな、こんなことがあるんでしょうか。「イーは平気でファンと立ち話をする。」Saralingの書き込みが頭をかすめました。でも、まさか、こんな公衆の面前でイーが私に話しかけてくるなんて。あの香港映画史に残る大ヒット作の主演スターが、しがない梅干屋の事務員である私に話しかけた!そんな、まさか~~!はーい!\(^o^)/誰もお前呼んでへんて。すんません。(~_~;)ああ、なに一人ボケ突っ込みしてるの???\(゜ロ\)(/ロ゜)/(あたふた)奇跡が~~~~。ものすごい奇跡が起こったのよ~~~。でも、なんで?なぜに広東語?<m(__)m>(がっくし)本当はなんて言ったの?せめて、せめて英語ならば単語のひとつも覚えていられたかも知れないのに、広東語ですよ。ひとっつも単語が聞き取れなかったっす。(-_-;)思い返してごらん。「多謝」とか「唔該」とか、何かあるでしょう、引っかかりそうな単語が。ん?ん?ん?う~ん、思い出せない。(@_@;)でも表情はばっちり覚えています。はにかんでました。40男が団地妻にはにかんで言う言葉って何?「やっぱり奥さん僕一筋だったんですね。」って、ここは若奥様の部屋じゃないのよ、やだ、どうしましょう。(どうもせぇへんて)ひゃぁ~~~(#^.^#)思い出すたびにバクバクします。どうよ、40過ぎた男にこんなにトキメクなんて。アホでしょ~?もう、完璧な馬鹿です、私。脳味噌ドロドロ。
そんな私をほっておいて会見が始まりました。おバカ女はこの会見中、ずーっとイーの横顔と後頭部を凝視。イーは恐ろしく視線を感じていたのではないでしょうか?(笑)皆さん、知ってました?イーの左のうなじあたりにほくろが2つあるんですよ~。上腕って言うんですか?あれがね服の上からもわかるくらいモリっとしてて、うふふ。でもね、脱いだら熊さんな足なんかは意外にスラッとしてるの。太ももも思ったより筋肉モリモリなじゃなかったわよ。腹はぜんぜん出ていなかったわね。ジャケットの隙間から見える胸の辺りもいい感じでしたよ~。全体として、脱いだらすごい体してるとは思えないスラリとした印象でしたね。会見中姿勢もよくてね、熱心に監督やカリーナの話を聞いては頷いていましたよ。時折こちらを見ては照れくさそうに笑って見せたりね。もう、超ご機嫌さんでした。会見の内容はあちこちのHPで読むことができると思います。監督はここでも記者に逆質問していましたね。好奇心の強い監督さんです。カリーナは席に着くと頬杖をついて可愛く「ふー」と一息。会見の間も余裕しゃくしゃく。同じ質問がイーとカリーナにされると決まって二人で譲り合い。これがまた息ぴったりでね。本当に新婚夫婦みたいでしたよ。しかし、いくらレディーファストとはいえ譲りすぎ。あ、でも、カリーナが主演だって言うことで気遣っていたのかもしれないな。そうやって和気あいあいとしたインタビューも終了し、記者による写真撮影に。プレゼントを渡すチャンスとばかりに私達もソワソワ。体を動かしたとたんグラスをガチャン!!やっちゃったー(>.<)よくいるでしょ?飲み屋で飲み物こぼす人。あれ私です。必ずといっていいほどやるんです。こんなこともあろうかと中身はすべて飲み干しておいたので氷が散らばっただけで済みました。絶対にイーが見ていると思ったんだけど、恥ずかしくて顔を上げられなかった私。思った通り、その時もイーが私に声をかけていたと後でeさんが教えてくれました。ああ、恥ずかしくても顔を上げておけばよかったかも~。でもってまた舌ペロッて出して「ハードロッカーかよコイツ!」とイーにどん引きされてりして~(>.<)。嫌~、引いてもいいけど軽蔑はしないで~。はいはい、、この人の妄想に付き合ってると日が暮れますんでこの辺にしときましょう。
写真撮影が終わった瞬間、私達はイーに声をかけてプレゼントを前に突き出しました。でも、一瞬イーが戸惑ったんです。受け取っていいのかな?みたいな感じでサンサンのいた方をチラッと見たんですよね。それくらい自分で判断しなよ。それとも、日本のマネージャーさんから「スターはそういうの受け取らないの。」なんて言われてでもいたのか?でも、eさんが食い下がってウルトラマンのカレンダーが入った袋を「親密」のポスターの裏から突き出したら、思わず手が出てしまったんですね、動物的勘が働いたのでしょうか。(笑)取ってくれたと思ったらもう、後はバケツリレーのようにeさんがmさんと私のプレゼントも渡してくれました。カレンダーを受け取った瞬間イーはeさんに「Did you see the movie?」と聞いてきたそうです。eさんもイーに話しかけられて感動してました。eさんが英語話せるのを覚えていたんですね。偉いぞ、イー。そんな事を考えている間にイー達は退場。後を追いかけましたが、すでにたくさんの人に押されるようにして自動ドアの向こうに消えていました。ああ、まさかまさかの連続だったわ。奇跡のような体験にボーっとしているとビバラーが次々とやってきて、すごいね、よかったねと声をかけてくれました。みんな優しいなー。これだからやめられない、ビバラー。ただ一人、Uちゃんから愛あるボディーブローを数発喰らった団地妻、完全にノックダウンです。(笑)
24日「親密」 in Bunkamura シアターコクーン ~ラストにサプライズが~
やってまいりました、「親密」2日目。こちらの会場は昨日と打って変って収容人数も多く、ビバラーの数も増えていました。懐かしい顔が次々と現れ、さながらビバ同窓会。みんな元気そうで、嬉しい。(^.^)映画のほうはもう2回目ですからね、内容もばっちりです。見るたびにいろいろなドラマが見えてくる映画です。さあ、昨日に続き司会のおじさん登場。監督達を紹介します。監督はカジュアルな紺色のジャケットに黒のパンツルック。軽く挨拶。カリーナは昨日とは反対にやわらかくウェーブさせた髪をおろし、革ジャンとブーツというハードなスタイルの中に甘さを加えています。挨拶は英語で。足なんか組んで貫禄たっぷりです。そしてイー。人によって賛否両論の(笑)茶色のジャケットにラフな感じのズボン。座っていても足元は落ち着きなく動いていました。広東語でご挨拶。3人の座り順は昨日と同じでしたが、司会者と英語の通訳の方が左に座りました。元々が演劇の会場なので、昨日よりは3人の椅子の間隔も広く、その分通訳の方に大きく体を向けなくてはいけないイーでした。早速始まったティーチイン。1人目は私です。大きく手を上げました。司会者の位置からまっすぐの座席だったので目を引いたのでしょう。ふふふ、おじさん、昨日も私のこと当てたんだよ?ほら見なさい、当たったのが私だと気づいたイーのびっくり顔。「げっ!今日は一番に当たってんじゃん」的な驚きを。(笑)司会者が昨日の反省からか、感想は控えめにして質問をお願いしますと始まる前に釘を刺していたので、「昨日も見ました。2回目です。とてもすばらしかったです。脚本が先かキャスティングが先か教えてください。」とものすごく短くさせて頂きました。「脚本が先でそれに合ったキャスティングをしました。」と監督。そのあとの司会がいいんですね。「お二人をキャスティングした理由をお聞かせください。」と話を広げてくれました。「カリーナは男人四十で仕事をしたことがあったので。イーキンはカリーナとの共演も多くとても息が合っているので選びました。」と言うお答えにmさんは「イーキンにぜひ演じてもらいたかったからと言ってほしかったな。」と少し残念そう。まあ、カリーナが主演ですからね、イーに限らず彼女中心にキャスティングされたということなんでしょう。今回は私が会場を沸かせなくても司会のおじさんが沸かしてくれましたね。昨日は広東語の通訳のみでしたが、この日は英語の通訳も入ったため、おじさん大混乱。途中で英語の通訳が入るのを忘れて次に行こうとしたり、イーが答える番なのに「では次の質問・・・」と言い出したり一人暴走。(笑)客席からイーの番だと指摘されて大慌て。ごめんなさいと誤るやらイーに抱きつくやら大パニック。でもおかげでイーのやさしい笑顔がたっぷり見れてファンは大喜び。イーは司会者が仕切るたびにOKサインと笑顔で大丈夫と頷いて見せていました。
次は「撮影は順番に撮っていったのか」「イーキンは今までにない役柄でどうでしたか?」という質問。撮影順に関しての監督の答えには驚きましたね。「16日間で撮りましたので、車の中のシーンならば全部、順番に関係なく撮りました。」16日間って、AVの撮影じゃないんだからどんだけ予算なかったんだよ。後で聞いた話ですが、脚本は出来たけど撮る人がなかなか決まらなくて結局彼女が撮る事にしたそうな。やむなく監督になった作品が東京国際映画祭にノミネートってのはどうよ?やはり脚本がよかったんでしょうね。この撮影に関するネット新聞でイーは、アイビーが監督デビューすると聞いたので力になれるならと参加した、つまりはギャラ云々じゃないっつー様な事を言ってたと思います。司会者は「混乱する事はありませんでしたか?また、大変だった撮影の思い出とかありますか?」と話を膨らませます。監督「撮る前に前後の心境を説明し撮りました。寒い時に夏のシーンがあったりしたので俳優は大変だったと思います。」カリーナ「映画の撮影はたいていが順番に撮ったりしないし、5ヶ月前に台本を頂いていましたから混乱はありませんでした。台風のシーンは本当に寒くて、でもそれがパールの孤独な感情を出すのに役立ちました。」イー「僕はテレビドラマの出身なので、順番に撮らないことには慣れていましたから大変ではありませんでした。同僚役の人がTVBの先輩で、撮影の合間に競演したドラマのことをクイズにして楽しみました。」って遊んでた話かよ!そうそう、この同僚役っていうのが私が予告編でルイス・クーと間違えた俳優です。ベン・ウォン(黄智賢)マクザムからリリースされているドラマ「キラーズ・コード」で見れます。役柄についての質問には、「喜怒哀楽を余り表に出さない役は内面を表現するのが難しかったです。」とイーは答えていましたが、今までだって、比較的喜怒哀楽の少ないクールな役が多かったように思ったのは私だけだろうか。
そして3人目の質問者、ビバでも常連のIさん。彼女はやってくれましたよ~!「パールはだんだんきれいになっていくのに、トムはどんどんくたびれていくんですが、そのように演出されたのでしょうか?」会場はもちろん笑い声充満。イーは何を言ったのだろうと体ごと通訳に聞き入っていましたが、「くたびれて」と聞いてIさんに振り向き、左手でほほの辺りをシュッと撫でるしぐさ。おじいさんのひげみたいなジェスチャーといえばわかります?会場は大爆笑ですよ。イーもとてもおかしそうでした。これできっとIさんも「結構言うよね」的ファンと認識された事でしょう。正直、Iさんの発言が会場を沸かしたことに一瞬「やられた!」と嫉妬しましたが、0.1秒もしないないうちに「あの人私の友達なのよ。どう?ふふん」と自慢顔になっていた私です。ビバラーというだけで、お友達として認知して頂いていたわけではないのですが、ブログで速攻お友達にしてもらいました。そういう女です、私。(笑)監督はなんて答えたんでしたっけね?「とかく恋愛をすると女はきれいになるものよね。」とかそんな感じだったかな?演出なのか演技力なのかというところがIさんの聞きたかったところではないかと思うんですが、これはまさに演出にイーの演技がプラスされたのだと監督に代わって私がお答えしておきましょう。(いらんちゅうに)
最後の質問だったかな?白い帽子の女性はカリーナとイーは共演が多いが、そのたびに何か新しい発見はあるのかという感じの質問。またまたお互いに顔を見合せて同時に「どうぞ」と手を差し出すアツアツ新婚さんいらっしゃ~いな二人。今度ばかりはカリーナも譲らずじゃんけんで勝負。イーが負け~。そんなお子ちゃまのような二人を眺める客はもう、あてられっぱなし、ごちそうさま~ですよ。イーは「カリーナと会っていない2年間にお互いいろいろな事があったので彼女も自分も変化してるし、印象も違っている。」と。はい、確かに色々ありました。カリーナは共演は多くてもその都度役柄が違うのでお互い新鮮に演じているといったようなことを言っていたかな。楽しい時間は本当に短いよね。あっという間にティーチイン終了。さて、出待ちをしようかと考えていると「ここでカリーナさんからお知らせがあります。」と司会者。「もしよければこのあと皆さんと握手をしたいのですが。」って、うっそ、マジ?いいも悪いもないっしょ!するする!「でも、優しくしてね。」ってカリーナ、おいおいおい、おじさん鼻血出ちゃうよ~。(←完全にオッサン化してる)そんなサプライズがあるとは!いや~、この日に来たお客さん大正解あるよ。生カリーナと握手だべ。うわーって、カリーナでそんなに喜んでどうする。もちろんイーも握手してくれまっせ。記者の写真撮影が始まり、お客さんは握手会場となるロビーに移動。eさんとmさんは持ってきたイーのボードを振ってアピール。監督がそれに気付き、イーの腕を持ってブンブン振らせてくれました。なんていい人なんだ監督!!イーも二人に極上の笑みを見せてくれました。ささ、ロビーへ。
ロビーはすでに人で溢れていましたが、皆さんちゃんと係の指示に従い、長い列を蛇腹に畳んで順番待ち。そもそもそんなに広くないロビーにぎゅうぎゅうにされた私達。まるで親密の映画そのもの。テーブルで仕切られた向こうにカリーナとイーが姿を現しました。二人ともジャケットを脱いでとてもカジュアルな雰囲気。舞台にいた時より近くになったカリーナはめちゃめちゃきれい!!香港のネット新聞ではかなり地味に見えるカリーナですが、本物はものすごいオーラ!!横のオッチャン誰?みたいな。(笑)そのオッチャン、男性との握手は口元を引き締め「兄貴オーラ」全開。この日終結したビバラーの面々と握手するときは他の人より笑顔が大きかった気がする。ああ、順番が来るわ。どうしよう、なに言おうかカリーナに。って、イーのこと眼中になかった私。(笑)だってかわいいんだもんカリーナ。イー、あなた横にいていや、仕事一緒にしててドキドキしないの?ってくらい可愛~~~いのぉ~。キャー!ついに私の番です。間近で見るカリーナは本当にきれい。その柔らかい両手で私の左手を包むように握手してくれました。感動!日本語ができるというので、「カリーナさん、とても可愛いです。」と言ったら「ありがとうございました。」って、そこは「ございます。」だよね。応用はきかないのか?でも可愛いから許しちゃう~~。そして、イーです。目は口ほどにものを言う。私を見るイーの目には言いたいことが山ほどあるように見えました。(勘違いしてるよ、奥さん)よかったわ、言葉の壁があって。だって、私が広東語ペラペラだったらあそこから手を話さないでずっとしゃべくりまくってたでしょうから。でも、イーの手を握った私の口から出てきた言葉は「ありがとうございました。」って、あんた何モン??逆じゃん。思いっきり日本語だし。本当に私なに言ってんでしょうねー。何でこっちがお礼言うんでしょうか。(笑)体を前に倒して握手してくれたカリーナとは逆に、イーってば少し後ろに引いてる気がする。腰が引けてるイーが大好きな私にはたまりませしぇ~ん。(*^_^*)逃げ腰イーゲット!え?イーはなんて言ったかって?「Thank you」の一言。でも、私を見る目には言いたいことが・・・もうええちゅうに!他の出来事はどんどん忘れていくんですけど、あの瞳は忘れられません。皆さんもそうですよね?むふふ。
何度も言いますが、本当にまさかまさかの連続とサプライズの2日間でした。握手会はカリーナではなくイーが言い出したことだというのを後で知った時、私はプレゼントを見て一瞬戸惑ったイーを思い出しました。もしかするとその時すでに翌日握手会をするつもりでいたのかもしれませんね。ファンに触れ合えなかったからと言い出すイーもイーらしいし、本当は自分が主演の映画なのにイーを応援する声が多い中、嫌な顔ひとつせず握手に応じるカリーナもいい人ですよね。もちろん、会場にいたお客さんが一緒に楽しもうとしたからこそ、こういう雰囲気のいいティーチインができたんだと思います。スターが来ることによって本来のティーチインの意味が薄れると危惧する人もいるかとは思いますが、私は全日程でなくとも、主演スターが来てPRすることは大切だと思います。映画祭はその名にある「お祭り」の部分もないとね。願わくば、東京国際映画祭はアジア中心の選りすぐった作品を上映する場になってほしい。アジアのスターが一堂に会する華やかな祭典、東京国際映画祭!カッコよくありません?もちろん、そのスターの中には我らがイーキンもいることでしょう。イーキンらしく、目立たないところに。(笑)そんな日が来るようにイーキンを応援していきましょう!
Text by まさか