解禁NewEkin!! イーキン11年ぶりの香港コロシアムコンサート 題して
鄭伊健友情歳月09演唱會(18-19/12/2009)
行ってきました、見てきました。笑ってきました、泣いてきました。初香港、初香港式コンサート。私、いまだに興奮しております。前振りなしでいきなりレポ開始です!
時間押しはザラとか、ファンが帰るのを見送るくらい長くやるとか、色々な伝説を持つ香港的コンサートとはいかなるものか。わくわくドキドキ。会場の香港體育館は非常に合理的にできておりました。4方向からですかね、色分けされたチケットと同じ色のゲートからしか入場できないので入口がごったがえすということがありません。入口ではスタッフが「鄭伊健友情歳月09演唱會」とプリントされた棒状に膨らます風船を配布。私は日本からペンライトを持参していましたので膨らまさずにいましたが、実はこれコレクター的には正解。今回ご一緒したmさんは膨らませた風船を持ち帰ろうとしたのですが、空港で没シュート。持ち帰る場合は空気を抜きましょう。会場の前に日本で言うところの「コンサートグッズ売り場」なるものがありました。っつーか、長テーブル置いただけじゃんみたいな。そこでNew CDを買うと「風雲」のポスター+3パターンあるイーのポスターから一つおまけがついてくる。これも、先に現地入りしていたeさん、mさんからの情報で、私ここでCDを購入しました。CDジャケットは例の「派手なむち打ちギブスを巻いたIKKOもどき」。はじめは裸で衝撃的なジャケットを予定していたものの、余りにも過激ではないかと思ったのか、とりあえず着てきたTシャツ着ちゃいました、的な匂いがしないでもない。思い切りが悪すぎるぞイー。(笑)
会場に入るとすでに風船を膨らましバンバン鳴らしている音でうるさいうるさい。初紅館の感想は「四角いジャングル」ですね。武道館ぐらい?でも、それほど大きく感じなかったな。1万2千人収容とは思えない感じがしたのは、客席が段々畑のように急斜面にあったからでしょうか?ステージはまるでヒトデ。グレーのヒトデの腕が四隅にくねって伸びている感じ。中央天井には大きなモニターが4面かかり、その下から赤いドレープのたくさんついた布が円錐状に下がっています。その中にはツイ・ハークの映画「蜀山奇傅・天空の剣」に出てくるようなドクロの塊がありました。その周りに3方向に向いた三角錐が先っぽを客席に向けてぶら下がっています。何でしょうね、このコンサートのコンセプトは?(笑)何でもかんでもサンサン任せと長年思われてきたイーですが、実はCDのジャケットやらのアイディアは本人らしい。11年前のコンサートも本人がスタッフと共に考えたらしいので、当然今度もそうなんでしょうが、そう思えば思うほど、「何考えてんだろう?」と思ってしまう私。たぶん、企画の直前に見たMVとか映画とかの影響を受けているんではなかろうかと思います。とすれば、あの派手なギブスは(ギブスちゃうて)やはりIKKOさん?いやいや、それはないだろう。イーのあまりにも独創的な世界に私頭が混乱し始めました。
さて、私の席は芸能人席の正面。イーの「派手なむち打ちギブスを巻いたIKKOもどき」(もうええっちゅうに)的コンサートポスターがどどーんと飾られています。そこへ芸能人が来るたびにフラッシュがバチバチ。どんな大物が来たのか知りませんが、ポスターの前で腕組みしたり足を組んでいかにも大物のように座った彼らのシルエットが浮かんでいるのを見て、思わず審査員席じゃんと突っ込みを入れてしまいました。こんな大勢の中でビバラーを探すことは困難…と思いきや、あれ?あそこに見えるのは大家さんじゃないか!!思わず後ろから呼んでしまいました。するとご当人以外の人達が気づいて振り向いてくれたんですがビバラーじゃん!!手を振っていると通路から声を掛けられ、見るとそこにはPちゃん。私と同じく、かき入れ時で香港に来ている場合じゃないと思われたPちゃんがきている!お互い来れてよかったねーと感動し合っていたりするもんだから全然落ち着いていない私。気がつくと会場がなんとなく暗くなり、コンサートが始まってしまいました( ゚Д゚)ヒョエー。なんの予告もない。携帯の電源切れとか、音の鳴るものは止めて下さいとかのアナウンスはあったのか?いや、映画館でも携帯バンバン、コンサートだってのにカメラチェックの無いここ香港ではそんなアナウンス不要なのか?ええ!!もう?もういっちゃう?(いや〜ん)
はじまっちゃったよー!!!お客さんの4割ぐらい男子が入っているせいか、黄色い声援と共に「ウォー!!」的な盛り上がり。スタートの音楽が聞こえないくらいの声援です。すげー!!もしかすると生まれて初めて「スター鄭伊健」が見れるのかも!!どうしよう、素敵過ぎて失神しちゃったら。(@_@;)翌日の朝刊に「日本人歌迷卒倒」なんてでかい文字の下に白目向いて倒れてる自分の姿を想像。そしてついに中央からせりあがってくるスター鄭伊健の姿。キャー!! ぶぁハハハハハハ。(>◇<)ある意味失神しそうになったわよ、New Ekin。「風雲2」も好調なスタート、40過ぎてるし、恋愛面も順調さ。もう何も怖いものは無い!だから、隠さずに全部出しちゃうぞー!!ってことでしょうか。デコッパチ全開。ソフトリーゼント、ソフトモヒカン。いろいろ言い方はあるだろうが、ごめんなさい。私の眼には「馬」という文字が・・・。年の割には色つやのいいサラブレットに見えた。しかも馬(マー)さん、コスチュームは銀の甲冑っすよ。肩から垂れるその紐から将軍と呼ばせて頂きます。「馬将軍」のすごさに馬鹿笑いしていたので曲がなんだったか全然記憶になし。歴代の映画の主題歌を歌っていたような気がする。コスチュームと選曲が合っていないのはなぜ?おお!!そうか!これが香港式か!よ〜し、乗り遅れないようにこっちも行くぜー!!何かよくわかりませんが、私、ペンライトぶんぶん振って、「イーキンさーん」とか「かっこいいー」とか、叫んでいたような気がする。とにかく、馬将軍を目で追うのが精いっぱい。移動する方向に向かってギャーギャー騒ぐ騒ぐ。前日までの残業の日々も、母親の顔も、PTA役員の顔もかなぐり捨てて応援しまくる私でございます。そんな私を会社の人が見たならば、「そんなにストレスがたまっていたんですか。」と涙ぐむかもしれないくらいの暴れっぷり。イーの日本でのライブは勿論見ましたし、CDより生の方が抜群にうまいと思っていましたが、やはり本場で歌うイーの姿は全然違って見えました。兄貴オーラ出まくりです。銀の甲冑のせいじゃない。オラオラな髪形のせいでもない。ステージの端から端まで練り歩き、眉間にしわを寄せ、低音を響かせて歌うイーキンは貫録たっぷり。といっても大御所的な貫禄じゃないんです。兄貴止まりなんですけどね。その兄貴っぷりが最高!!来てよかったよ香港!!
さあ、そんな兄貴の前に、なにやら雲域の怪しい雰囲気と共に小春登場。私達の席の側にあるヒトデの手先からせりあがってきました。会場は大盛り上がり。豹柄衣装を着こんだ小春は組んでいた腕を右、左と突き出し、乗せていた金粉をシャラシャラとまき散らします。演出意図完全不明。(多分)「古惑仔」の曲でダンサー達と共にイーのいる中央に向かっていく小春。何やら対立しているシチュエーションの二人。中央でにらみ合い、これでもかって距離まで顔を近づけるんだけど、イーの口元はゆるみ気味。真面目な顔をしている小春も、ちょっと視線を外すと笑いそうになっているのがおかしい。「お前目張り入れ過ぎだっつーの。」「おまえの馬ヘアーも笑えるってばよ。」そんな心の声が聞こえてきました。小春は曲の終わりと共にサクッと奈落に退場。マジで、曲覚えていないのが怖いわ、私。あ、そうそう、コンサート前に発売されたCD、あれ聞いてください。あそこの曲がほとんどです、多分。ここから先、どこで着替えたのか、どこにMCが入ったのかも全く記憶にございません。あしからず。
甲冑の後は黒の襟元にフリルがついたような衣装でした。後で買った生写を見るとベストになっていて下は片袖がラメ、肩袖がタイツ地で腕パツンパツンです。3着目は紫のような濃いブルー。袖や裾に赤いラメが入っていて闇夜に炎が上がっているような感じ。片袖が無く肩まである黒のぴったりした手袋?手袋にしちゃ長いか。下に黒っぽいランニングを着ていたのですが、ちょっと透けてるように見えて私、鼻血ブーでございます。生写には本人自慢の「六つに割れた」という見事な亀腹が写っております。この衣装を着て迎えたゲストがスー・チー。コンサートの記者会見で「名前にケイと発音するセクシーなダンサーが出てくれる」って自慢げに言ってましたが、皆スー・チーだと思っていました。ヒント下手すぎ。曲は「情路狂奔」だったかな?彼女は歌わず、中央の天井から降りてきた赤いビーズのすだれの中、下から背の高いスツールに腰掛けて登場。殆ど爪先立ちのようなヒールに真っ赤なタイツ。足のまあ、なんて細いこと。すだれの外で歌いながらぐるりと一回りするイーに思わせぶりに立ち上がり、すだれ越しに見つめ合い、つれないそぶりをして見せるスー・チー。いいですねー、画になりますね。ダンサー達がそっとすだれを開けると、やっと表に出てきたスー・チー。こっから二人して濃厚な絡み。ダンスではございません。体を寄せ合ったり唇が触れ合う寸前まで密着。翌日の新聞にはイーの手がスー・チーの「お父さん」を鷲づかみしてる〜〜〜、みたいな記事と写真が載っていました。真後ろだったので見れなかった、悔しい〜〜〜。<`〜 ´>会場異様な盛り上がり。勿論私、「いや〜ん、やめて〜。」とおふざけ声援。スー・チーは何事もなかったかのように、すだれの中に戻り、登場と同じくスツールに腰掛けてご退場。今まで「情」を聞くと、お股おっぴろげダンサーの中に沈むイーという画が浮かんできていましたが、これからはこの濃厚シーンを思い出すことでしょう。いや〜、何と言ったらいいのでしょうか、この時のお客さんの反応。結婚式の二次会で新婚の二人にチューしろと盛り上げる会社の同僚的な感じとでもいいましょうか。やれやれ的な雰囲気がありましたね。どんなにパニックな状況にあってもラブシーンはあるというハリウッド映画のように、香港コンサートにお色気シーンはつきものなんでしょうか?いいもの見せていただきました。<(_ _)>
そんな濃厚な雰囲気はあっという間に消えてしまって、今度はさわやかなバラード。バラードの時は中央のせり出しがターンテーブルになってゆっくり回ります。自分たちの所に回ってくるたびに蛍光棒を振り、「日本」「歌迷」とボードをかざしてみせる私達。んが、やはり、台湾や大陸ファンの「それ業務用じゃないの?」的電飾威力には勝てません。(´・ω・`)ガッカリ・・・一度もヒットしませんでした。それでも楽しい生イーコンサート。MCが何度か入ったんですが、周先生がいないのでチンプンカンプン。そんな私を置き去りにして、イーは生き生きと会場に言葉を投げ、話しかけ、突っ込んでいる姿はまさに水を得た魚のよう。日本では見られない一面です。会場がウケているところをみると結構面白いことを言っていたのではないでしょうか。それともお得意のダジャレか? 7月のラジオの時に98年のコンサートビデオを見ながら「俺何言ってんだろ。」と自分のMCを笑っていましたが、今回のコンサートでは余裕しゃくしゃく。 98年ではバンドメンバーの紹介を忘れた日があったというくらい歌うのにいっぱいいっぱいだったらしいが、今回はそれもちゃんと紹介していました。ただ、スポンサーからファンクラブからに感謝を述べる「多謝コーナー」では名前が出てこない場面もあり。「ええっと、あれ、どうしよう。」とばかりに苦笑いしながらステージ中央をぐるぐるしている姿が見れました。「一生愛ネ尓一個」を歌う前のMCはオーケストラピットにいるバイオリニストが最近結婚したのか、結婚するのか、そんなときにこの曲はピッタリ、と言っていたらしい。香港の披露宴で歌われるNO.1の曲にでもしたいのだろうか。中盤になって「感激我遇見」が始まると会場大合唱。ああ、これも香港のコンサート伝説にあったよな、本人歌っているのにカラオケ大会状態になるってあれだな。と思っていたら、なんと、早くも泣きが入ってしまったイーの代わりに歌っているではないか!?しっかりしろ!まだこれからじゃないか。頑張れ!そんな声が届いたのか、(届かないっつーの)持ち直したイーはこの曲を歌い切りました。思えば11年ぶりのホンハムコンサート。それもたったの2日間。昨日初日で今日はもうサヨナラです。追加で10日間公演をした初回とは状況がまるで違い、今ではどの歌手も予定した日数でしかライブができないそうです。イーも、今日のこのステージが終わったら次はいつになるのかわかりません。そんな思いや、11年待たせたファンの前に再び立ち、一緒に歌える喜びで胸がいっぱいになったのかもしれません。そんな気持ちがファンにも伝わり、私の横ではすでにeさんが涙ぐんでいました。いやいや、まだまだ、これくらいじゃ私は泣きません。
後半に続く