4着目の衣装はUちゃんいうところの「黄金虫」。グリーンのツナギのような服。腰から下、後ろにコートのように裾がついていてカマキリ?みたいな。体に沿ってついている電飾が八景島シーパラダイスにあるタコの乗りものを連想。回りながら腕が上下する幼児向けの乗り物です。三角錐がその丸い部分を下に向けて降りてくるなんと太鼓に変〜身〜。出てきたダンサーから棒を受け取りバチ代わりに太鼓を打つ(ふりの)イー。これがもう、笑える笑える。(≧▽≦) 太鼓の位置が高いせいで腰が入っていないものだから振る腕もだんだんヨロヨロしてきて、どんどん後ろにのけぞっていく〜〜〜と思ったら振付でのけぞっていたんですね。初日は本当によろけていたというから、さすがイー、兄貴でお色気の次は笑いのツボまでくすぐってきやがるぜ。このくだり、私、蛍光棒をバチに見立てて太鼓に合わせて「ハーイーヤー、ヤッサー、ヤッサー」と沖縄合いの手を入れて一人大盛り上がり。やかましいったらありゃしねぇ。いや、それ以上に会場が盛り上がっていましたから無問題。後から思えば、ここが12分に及ぶダンスシーンだったのか?ダンサーと共に縦横編隊を組んで移動しまくるしまくる。移動じゃなくて、ダンスじゃないの?という疑問を持たれたあなた、これはダンスではありません。移動です。(キッパリ)隊の形を変化させながら移動しているという言葉がぴったり。人海戦術によるターンテーブルに乗っかるイー。初日落ちそうになるのを何とか踏ん張って持ちこたえたらしい。それも見てみたかったよ、タコ将軍。(タコちゃうって)しかしまあ、この1年準備してきたというダンスは一体どうしたんだ?余りにも凄過ぎて香港ダンサーがついていけなかったのか?いや、どう見てもついていけてないのはイー。ダンサーより遅れること半テンポ。そして得意なところになるとダンサーより早く踊ってしまうという少年隊のカっちゃん状態。11年前と全然変わらないように見えるのは気のせいか?あの韓国での期待を持たせるかのようなダンスは何だったんだ。あそこで満足してしまったというのか?めったに歌わないE病毒を歌いながら手を前に突き出し、体を斜めにしたりしている姿はまるで操り人形。マリネット・イー。どんどんあだ名が増えていくぞ。もう、このコーナー、私のツボに入りすぎて最高に楽しかったっす。
さあ、最後の衣装はこれだ!上は襟が胸のあたりまで深くUの字になっている白い長そでTシャツ。下は今年の流行だったというサルエルパンツとおぼしきズボンの上にスカートのようなものを巻きつけています。色は黒。足元はスエードっぽいキャメル色のショートブーツ。いや〜ん、ラストにピッタリな衣装!さすがイーキン。一歩間違えば襟が伸びきったじじシャツに見えるU首Tシャツを素敵に着こなしてる〜。(*^_^*)やっぱり男は中身で勝負よね。(* ^ー゚) ー☆って、中身で勝負しすぎじゃ!<`ヘ´>何かあるやろ、最後に相応しい着るものが。普段のTシャツにGパンでええやん!!なんで最後の勝負服がそれやねん。(/_;)「馬将軍」も「タコ将軍」も今から思えばマシって錯覚さえ起ってくるじゃん。いえ、いいの、これでいいの。だって考えてみて?1年かけたダンスの成果がアンディ兄さんレベルだったり、衣装なんかいらねえ、俺の体ほど美しいものはないとばかりに上半身裸で出てきたりしたら、あなた、アジアの女性がみんな失神するって。やればできるのに、やらない、やれない、やる気がない?みたいなところがイーのイーたるゆえんですよ。本当にこの人は、40過ぎても目が離せないわ。そんな、衣装で握手タイム。曲は何って?覚えてない〜。「ねえ、握手タイムの曲は何だった?」昨日見た二人に聞いたけど、「大丈夫、握手タイムだってすぐわかるから。」ってお返事。プレゼントを渡す気満々なんだから準備があるじゃん、そんなアバウトで。と思いましたが、なんざんしょ、わかるんですよ、おお!ここか握手タイム。そりゃ分るわな。今までいなかったSPが3〜4人イーを囲むようにして一緒に走りだすんだもん。私の席はまったく手の届かない所。最初から目をつけていた、小春の登場したヒトデの手先にすぐ移動。そのまん前の席の人はすでに立ち上がっていて、前の手すりに乗り出しているのでその後ろがぽっかりと空いています。が、いくらなんでもそこは人様の席ですもの行けないでしょう、と純日本人の私はおとなしく通路に立っていました。んが、イーが近づいてくるにつれ日頃の大和撫子はどこへやら(誰が撫子やねん)、行っちゃえ行っちゃえ!!と人様の席にどどっと流れ込んで行きました。初の握手タイム。近づいてきたイーを何度も呼ぶと「お!」とお目目ぱっちりのびっくり顔&極上のスマイル〜。日本から来たからなのか、私の手を取ろうとするんだけど、前の人だかりが握ったイーの手を離さないんだよね、これが。(~_~;)その手を一瞬すり抜けたイーの指先が私の手に触れ、ぐっと力を入れてくれた瞬間、もう別の人たちの手がイーの手を奪っていきました。(/_;)/~~~何くそと、今度はプレゼントを差し出すとやはり何とか手を抜いた瞬間に指先でプレゼントを釣ってくれました。まさに、釣るって感じです。釣り上げた瞬間、SPが受け取っていました。任務完了!香港まで来た甲斐があった。(≧ο≦)人(≧V≦)ノバンザーイ!!
初握手タイムの印象は「綱引き」ですね。ファンは握手するというより、運が良ければ引っ張り込んでやろうとばかりに引く引く。また、イーが、「アイヤー、そんなに強く引っ張らないで、僕困っちゃうよ。」的な40男とは思えない困ったちゃん顔して笑うんだ。そんなお顔と深いUの字からのぞいたイーの両點に奥さん腰砕け。ラジオの時に体自慢したイーに、脱いで見せろと突っ込むと「コンサートをお楽しみ」と言っていたが、コンサートでは全然脱がなかったし。脱がないばかしか、銀の甲冑でがっちりガードだし。なーんてご立腹気味の私のすぐ目の前ではだけて見えた胸に、もう奥さん鼻血ダラダラ。出血多量で貧血気味。よく席まで戻れたもんだ。握手タイムも終わり、「我的歌」では涙で歌えなくなったイー。泣き顔を見られまいと天井を仰ぐけれど、歌いだそうとするとまた泣けてくる。そんなイーを応援するかのように会場中が彼の代わりに歌い、またそれが感動を呼ぶ。だんだん終わりが近づいてくると、私もファンになってから今に至るまでを思い出し目の前が滲んできました。(´Д⊂グスンああ、終わってほしくないよ〜。(ノД`)シクシクもっともっと楽しい時間を過ごしたいよ〜。イー、ペンライトの振りを仕切るのはいいけど、リズム合ってないよ〜。(ToT)歌いながらリズム外すって、かなり高等技術じゃん。違う意味で泣けてきた〜。(/_;)最後の最後まで楽しませてくれてありがとう〜。でも、始まりがあれば終わりは必ずあるもの。最後の曲を歌い終えたイーはたくさんお礼を言って、たくさん手を振って奈落へと消えて行きました。
ああ、香港に来るまでが一番楽しかったかも。あっという間に時間が過ぎていってしまったわ。 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン
なーんて、これで終わりなわけないじゃん!! m9(`・ω・´)シャキーン。香港コンサート名物「アンコ(−ル)、アンコ(−ル)」コールを聞かないと。え?アンココールが無いの?日本だと誰が先導するでもなく、「アンコール」の合唱が始まるのですが、人と合わせようとか仕切ろうとかいう気運が全く感じられない。そのかわり、持っている風船をバンバン鳴らす。それもバラバラ。お前たち本当に呼び出す気があるのか?そんなことを思っていたら、どこからともなく「うぉ〜〜〜〜」と言う歓声。「え?何?出てきたの?」とステージを見るけど、イーの姿はなし。何だ?この脈略の無いノリは?バンドのメンバーが出てきたわけでもないのに何をきっかけに盛り上がっているんだ?そしてまた、その歓声にまったく関係ないタイミングで奈落からイー登場。今度は本当に「うぉ〜」とものすごい歓声。まあ、いいか、アンコールに応えて出てきたということで。アンコール曲を歌い再び奈落に消えるイー。今度は足を踏みならしてのアンコール。またもや「うぉ〜」の声。いまだにわからないんですよね、あの根拠の無い盛り上がり。日本人が誰からともなくアンコールの合唱をすると同じく、香港人も誰からともなく歓声を上げるタイミングみたいなものがあるのかも。摩訶不思議。ステージ近くの席から下が見えるからじゃないかという推測もあったんですが、やはりどこからともなくわいてくる感じがしましたね。また、「うぉ〜」ですぐに出てくればしっくりくるんだけど、その盛り上がりからしばらくしたタイミングでイーが登場するのも解せない。「そのタイミングかよ」みたいなね。1回目のアンコール終了で帰る人もいましたが、4回くらいあったかな?アンコール。1回アンコールが終わるたびに「本日はありがとうございました」的な場内アナウンスが流れるんだけど観客は無視。イー自身、まさか4回アンコールに応えるとは思っていなかったようで、3回目くらいにせり台からじゃなくて、演奏席からひょこっと顔をそう、まるでお日様にあたりに出てきたミーアキャットのように出てきたときには笑った笑った。奈落係りはどうした?時間だから帰ったのか?短いアンコール曲の中でも、マネージャーの林珊珊が出てきた時はよかったな〜。「感激」を歌うんだけど、サンサンのナレーション入りですよ。言葉は分かりませんでしたが、Iさんの話だと、イーとの出会いからを語っていたそうで、それだけでも泣けてきたそうです。本当に、本当に最後の最後、イーはイーらしく、スカッと去って行きました。
ああ・・終わってしまった。(・。・)しばし放心。(#^。^#)ほえ〜。(・。・)放心。(#^。^#)ほえ〜。(・。・)放心。ほ・・もうええっちゅうに!サクサク帰宅する人の波にまぎれながら会場を後にする私達。11年前、私がイーキンを知ったのは彼が初の紅館コンサートを終えた後でした。97年の秋に「古惑仔」→「人魚伝説」でどっぷりとイーにハマってしまった私。忘れもしません、翌年の春、何気なく入った秋葉原の書店で見つけた武ちゃんが表紙の「Fai」。武ちゃんの顔より、イーキン・チェン 香港コンサートレポート」の文字に心臓バクバクさせながらレジに向かった記憶が昨日のことのように思い出されます。それまで、映画以外何の手がかりもなかったイーを活字で初めて読んだのが紅館での初コンサート記事。それから11年。長かったような、あっという間だったような。イーも同じ思いではないかと思います。アジア各地に行くたびにたくさんの声援を浴び、日本企業のCM担当者や崔監督に褒めちぎられても、韓国の映画祭で主演男優賞を獲っても、今日のこの香港でのコンサートの声援ほど彼に自信を与えたものはないと思います。マスコミが何を書き立てようが、今日このステージを見たならば、イーキンがいったいどんな人なのかがはっきりとわかったと思います。行かれた皆さんがその目で見たイーキンこそが、彼の本当の姿です。もし今後、日本でも香港でも、イーを生で見る機会があるのならば、ぜひ皆さん見に行ってください。きっと今日のように飾らない人柄のイーキンに会えることでしょう。そして、イーキン、またコンサートを行ってください。日本だろうが香港だろうが必ず馳せ参じます!楽しいステージをありがとう、イーキン。
追記:今回の渡航にあたり、私に何の不自由もさせずに香港デビューさせて下さったeさんとmさんに心から感謝いたします。そして、色々な情報を教えて下さったビバラー、握手タイムでプレゼントの渡し方をレクチャーして下さったうえに、イーが取りやすいようにとビニールの取っ手付き袋を下さったUちゃん、ありがとう。着物に法被姿で写真撮られまくっていたHさん、置き去りにしてごめんなさい。私に声をかけて下さった皆さん、本当にありがとうございました。たくさんのイーキンファンと再会し、本当にうれしかったです。イーキンのコンサートタイトルの意味はこんなところにあったんですね。
Text by まさか