〜これって巡業公演じゃない?〜2010.6.5

♪は〜るばる来たぜ澳門〜〜〜、コタイジェットで波越えて〜♪


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いや〜、10年に一度だからと奮発して参加した昨年12月のコンサートからわずか半年でPrt.2開催。もう10年イーファンをしていますが、こんなにお金使ったの初めてかも。ここにきて貢がせる男ってどうよ。とはいえ、開催地がマカオとくればあなた、そこは欲望渦巻くカジノの都ですよ。東洋のベガスざます。行ってみたくもなりますよね。ということで、香港2度目にして女一人旅になってしまったまさかの「友情歳月in澳門」レポ、始まり始まり〜〜〜。

会場となるベネチアンホテルですが、ま〜〜〜〜〜〜あいた口がふさがらなくなるほど広い広い。いままでにこんな巨大な建物に入ったことございません。何と比べたらよいものやら。パルテノン神殿ってこれくらいかも、と思ってしまうような大きさです。何もかもが金ピカでぐぉ〜じゃす!正面玄関から左に行き、スロットマシーンやテーブルゲームの中を通って、さらに「ザイラ」劇場を過ぎてまだ行くのか〜!とここでやっと会場が見えてまいりました。警備員がいて扉が開いているものだからてっきりここが入口と思いきや、にしては看板もなにも出ていないし、えらい寂しいじゃん。それもそのはず、それは会場の一番端の部分でした。そこからさらに歩いてやっと会場入り口です。ありましたよ「リッチなむち打ちギブスをしたイー」ポスター。でかいよ。うちの間取りぐらいあんじゃない?T坊さん情報では、ベネチアンの外に巨大な広告塔が立っていて、そのスクリーンにもコンサートの告知やイーのインタビュー映像が流れていたとのこと。「開演8時」なのか「開場8時」なのかはっきりしないチケットを手に、律儀な私たち日本人(with Aちゃん、Pちゃん)は8時に到着。入口前には今回も着物姿のHさん。お声をかけると「これ広げてね」と渡されたのがオレンジの手ぬぐい。鄭伊健の文字がくっきりと書かれております。おー!!和物攻撃だ〜。勿論、使わせていただきます。と早速入場。

実は私、FC席ではなかったんです。FCからツアーを計画とメールが来た瞬間、今回も弾丸ツアー決行!とばかりにエアーのチケット即行買い。コンサートのチケットも香港ファンの方にお世話になった結果、なんと、アリーナ席( ゚Д゚)ヒョエー。(多謝R小姐)ええ???もしかしてステージにかぶりつきのお席?(#^.^#)んが!世の中そう甘くはございません。なんといってもでかいベネチアンの事、1万5千人くらい収容の会場はとにかくでかい。アリーナも舞台前の10〜15列くらいはカジノのお客様優先VIP席でございます。その後ろ、さらに2m弱の通路があり〜のアリーナ席になり〜の、ですよ。 ┐(´д`)┌ステージまで遠い遠い。おまけに平らな席なのでスタンディングはNG。すぐに警備の人が飛んできて座れと注意されます。勿論、そんなことでめげる私ではございません。( ̄ー+ ̄)キラリ 始まっちまえばもうあなた、ライブ中は上半身をフル稼働し、蛍光棒振るわ振るわ、一緒に歌うわ、突っ込み入れるわ、一人でもお祭り騒ぎ。前に座っていらした年配のご夫婦、さぞかしうるさいな〜と思われたことでしょう。後ろの席の人は法被を着て異常に興奮している日本人にどん引きしていたのではないでしょうか。ごめんなさ〜い。なーんて言っていますが、そんなの気にしちゃいられない〜〜〜。ノッたもん勝ちよ〜。イェ〜イワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ。

会場は長方形の体育館のような感じ。アリーナを1階とするならば3階席までありましたが、当たり前のように3階席に人影無し。2階席もかなりの高さがありましたが、そこはほとんどが埋まっていましたので一安心。舞台に向かって右側前方に韓国ファンの一団、左側前方日本ファンの一団。そしてその両方の後に大陸ファンといった座席配分でしたでしょうか。ステージのセットはホンハムの使い回し。正面奥にドクロのモニュメント。これ見るたびにツイ・ハークの「蜀山」を思い出す。その下にせり上がってくる奈落があります。ドクロの右に赤い布が垂れ下がり、舞台両端には三角錐の太鼓もどきがぶら下がっております。さらにその外側にモニターが設置。座席に着くと例の膨らましてバンバン鳴らす風船棒と一緒に、何やら電飾のようなものが…。光ファイバーみたいな先が何本にも分かれていて、ええっと・・・、分かります?言ってること?(笑)指に着けるようになっているのですが、隣のSさんが付けて振ってみたところ、その光ファイバーがポロリと取れるんだな〜。さすがパチモンだぜ。思った通りの出来に爆笑です。風船棒は前回の「友情歳月・・・」ではなく、黒に黄色で「ベネチアン」と書かれていました。ベネチアンご用達でしょうか。っつーか、アジアツアーならツアー分増産したらどないやねん。そんなコンサートグッズを楽しんでいるとやおら、会場が暗くなりこれまた思った通り30分押しでコンサートがスタートっす!

ステージ中央、ドクロの下からせりあがってきたのは後ろ姿でもそれとわかる「馬将軍」。ええ〜〜(@_@;)当たり前のようにタコ将軍も後半に登場しましたよ。Prt.2なんだから変えたらどうよ? その前のイベントん時のイケてたロングヘアーはどうしたんだ?帰国途中でIさん曰く、「たぶん、このコンサートツアーはこれで通すんでしょう。」。ええ!! Σ(゚д゚lll)ガーン マジっすか?どこを回る予定か知りませんが、お願いだから日本で馬将軍は封印して〜。ほら、もう、10年近く前、日本でライブした時、Prt.1って書いてあったじゃん?それのPrt.2っつーことでいらして欲しいわ。バンドとそのお体一つで来て頂ければ、じゅる・・・、あいや、十分。ダンサー?何を言っているの?立っているだけで絵になる男ですもの、いりませんって。なんだったら陳光栄とギターのみでもいいのよ。(って、イーは要らんのか)冗談冗談。場所も300人くらいでいっぱいになるライブハウスで十分。いや〜ね〜、客が入らないからとか、少ない客でも満杯に見えるからライブハウスでって言っているんじゃないのよ。ファンとの距離をググーッと近付けて欲しいからに決まっているじゃない。さあそして、陳光栄が奏でるギターと共に登場する「馬将軍」!いやー!!\(◎o◎)/そこは日本ライブPrt.2だから、ロン毛ロン毛。と、一人妄想している間に1曲目「友情歳月」を歌うイー。あら?ホンハムでの免疫が効いているのかしら?今回の「馬将軍」ちょっとボリューム抑え気味で「福山龍馬」に見えなくもない。え?そこまで言うのは私の目がやられているから?

今回、比べちゃいけないんでしょうけど、ホンハムの後ですからね。あのインパクトの後では何を見ても地味に感じてしまうわ。ゲストも地味よ。一番目のゲストは小春に代わって「銭銭&ジェリー」のコンビ。ジェリーはサンサンの弟だからいつもいるのはわかるんだけど、銭嘉楽は何者なんですかね?俳優なのは分かっているんですが、イーとはどんな関係なのかしら?(ウフ)ホンハムの時も出演しないのに楽屋入りしているし。まあ、身内なんでしょうね。歌は「戰無不勝」。出だしの「?個叫做正義 ?個戰無不勝 對錯正邪卻難定」を一人ずつ♪ な〜○△□♪(このあたりで一番は俺様だぜ)♪な〜○△□♪(何言ってやがんだ俺だよ)♪な〜○△□♪(ふざけんじゃねえ、俺を忘れるな)みたいな掛け合いを3回くらいやるんだよね。(( )内は私の勝手な歌詞)言葉の分からない私的にはこの人達何「なーなー」言ってんでしょ、ってなもんですよ。やっぱ3 回目には♪な〜まムギ な〜ま米 な〜ま卵♪とか言って日本人を笑かしてくれないとね。物事には緩急が必要ですから。(いらんやろそんな緩急)二番目のゲストはMandy Lieu(米国とマレーシアのハーフ、香港で活躍するモデルだそう)。スー・チーに代わってお色気コーナーに登場。外人なら誰でもセクシーかと思ったら大間違い。スー・チーの方が断然エロエロだったわ。格の違いかしら。超あっさりな絡み合いで団地妻物足りなかったわ。翌日の新聞見たらマンディとの写真の下に「嫁」の写真が丸抜きで載っているじゃない。なに?仕事って言っておきながら来てんじゃん。しかも、イーの両親も一緒だぜ。なんだよ〜、これじゃあエロくなりようがないじゃん。こんな目の前に親族いたらやりづらいっちゅうに。どおりで父もみがなかったわけだ。(納得)

お色気がダメならダンスはどうよ?半年もレッスン期間があったんだぞ。え?期待する方がいけない?その通り!でも、ある意味期待通り。今回も笑った笑った。ホンハムと違って、360°アピールしなくてはいけない舞台じゃないんだから、移動距離だって極端にいえば半分くらいでしょう?だったらダンスに力入れようよ。なぜ前より動いていないように見えるんだ?バキボキと効果音を入れたくなるような体操ダンス。ホンハムより操られ度が上がっているぞ。タコ将軍が日本刀を持った時にはお得意の刀さばきを見せてくれるのかと思いきや、周りを囲むダンサーをぬる〜っと切る動作。能の香港バージョンか?中華圏ならこれくらいで喜んでくれるかもしれないが、韓国、日本はそうはいかない。よーし、こうなったら特訓だ!まずはペンライトの振り方。はい、右!左!。どういうこと?歌いながらなぜ腕だけ別の方に動かせる。元々左利きだったのを右に矯正したおかげで、右脳と左脳が別々に働くのか?いやいや、そうじゃないだろう。考えるまでもなく、リズム感が無いのだ。あ、言っちゃった。そう、この方、ダンスが下手なのではありません。ダンスに大事なリズム感が足りないんです。しかしなぁ〜こればっかりは生まれ持ったものだからな…って致命傷じゃん!!いや、もうこれ以上向上させることを考えるのはやめましょう。受け入れる。全てを受け入れる。これがあってのイーなのだと。もう悟りの境地だよ。(笑)それに、この人が久保田利伸並にリズム感バリバリだったら、イーじゃないもんな。かえって気持ち悪いかも。わははは。

さあ、せめて歌は…と思いきや、出トチっちゃいました。(> _<)ありえないっしょ?出トチりですよ。(笑)階段上に腰掛けて、スローな曲を歌いだしたイー。一番目を気持ちよ〜く歌い、二番目の歌詞をワンフレーズ歌ったところで急に眉間にしわを寄せ、唇をきゅっとむすび、右下にうつむくイー。そんな姿をモニターで見ながら「ん?もう泣きに入ったの?早くねぇ?」と突っ込む私。会場もイーが泣き出したと思ったのか代わりに歌いだしている。と、モニターに二番目の歌詞が…。何事もなかったかのようにまた二番目から歌いだすイー。ええ!!(@_@;)もしかして今出トチった?!どうよ、これはもうあなた笑うしかないんじゃん!!前回はなかったのに、モニターに歌詞が出ているのを見た時から嫌な予感がしていたのよね。墓穴ほっちゃってんじゃん。でもね、ここがイーファンの懐の深い所よ、みんな見て見ぬふり。「今のは見なかったことにしよう」とばかりに聞き入る観衆ですよ。うーん、悟りの境地。チーン。

相変わらず、ジェリーの落とし物をさりげなく拾うイーとか覚えているくせに何を歌ったかろくに覚えていない私。ごめんなさい。MCも少なくて、あっという間にアンコールタイムがきてしまいました。「あんこあんこ」と聞こえるアンコールに応えて、すぐさま登場のイー。アンコールの衣装は原点に返ったのか白のランニングにベージュのコットンパンツ。久々に黒一色ではない、短足ズボンでないイーを見た気がする。それにしてもランニングの裾下ろしすぎちゃう?腰のあたりまでにしとけばいいものを、伸びる所まで伸ばしているし。誰か洋服のチェックしてあげてよ。3曲くらい歌ったのかな?「蟲兒飛」は横にいた台湾のファンが喜んでいました。唯一歌った北京語の曲ですから。日本に来たらぜひ日本語の曲を歌ってほしいですね。はやりの歌はいいですから、大好きだという安全地帯で十分です。ほら、日本でも再ブレイクしているし。そうそう、今度はちゃんと周先生に蝶ネクタイつけさせて、司会進行していただきましょう。いいですね〜。どんどん「友情歳月」バージョンから遠ざかっていますよ。(笑)私的には歌よりも(こらこら)ランニング姿で「バイバーイ」と大きく手を振ったところがツボでした。こんなに遠くなのに、ハッキリくっきり「ど〜も〜」ですよ。どひゃ〜━━━━(〃▽〃 )━━━━!!せくし〜部長まっさおの攻撃に奥さん腰砕け〜。

アンコールもサクッと終わり、会場はアッと言う間に明かりがついて「はい、さよなら〜」ってな感じ。お客さんのほとんどがサクサクお帰り〜。帰る途中で風船棒をパンパンつぶす音が聞こえるなか、諦めていませんでしたよ、韓国ファンシー。とにかく明かりがつこうが場内アナウンスが流れようが「アンコール!」攻撃。「本日のプログラムは・・・」と流れると「エー!!」とばかりにブーイング。しまいには足をどんどん踏み鳴らしてのアンコール。それに負けじと大陸ファンも頑張る頑張る。勿論私も、VIP席の柵につかまりながらアンコールを叫びました。もう、帰るんだから開けてくれてもいいだろうに警備員さんよ〜。でも、なんでかがっちりガードされてしまってそれ以上はステージに寄れません。日本人ファンはどうしているのだろう。と見ると「ああ、出てこないかな〜。」「もう帰ったんちゃう?」「とりあえず呼んでみようか?」みたいな、なんかまったりしていませんでした?(笑)いえいえ、一生懸命呼んでいる人もいましたよね。もう無理か、と思ったその時、ステージ下にいた女性スタッフが盛り上げろとばかりに腕を振り上げたのを見て、これは!と思ったら出てきましたよ、ランニングイー、再び登場です。さっきより少しばかり近くなった「ど〜も〜」姿に奥さんまたクラクラ。「今夜はこれ以上アンコールに応えられないんだ。賭け事に夢中になったりしないで、みんな気をつけて帰ってね。また次のステージで会おうね。バイバーイ!」ってなことでも言っていたのでしょうか。歌うことはなく、残っているファンに向かって大きく手を振って、去って行きました。スターなのに客も半分以上帰っていたというのに偉いな〜。と思ったけど、もしかしたらもうすっかりくつろいで、「あー、終わった。おなか空いたよ。阿?、阿媽ご飯食べに行こうよ。ピノキオ以外で知っているところある?」とかなんとかダベっていたところをサンサンにお尻叩かれて出てきたのかもよ。(笑)

いや〜、何といってもこのコンサートでよかったのは、日本ファンに対するお礼の言葉ではないでしょうか。韓国や大陸からのファンが電光掲示板で「北京」「深セン」とアピールする中、和物やオレジャン、蛍光棒で地味に応援していた日本ファンの席に向かって「特別感謝したいのは日本のファンです。」とお礼の言葉。広東語の段階で「うぉ〜〜」と盛り上がる日本人ファンに一瞬「え?広東語分かっているの?」ってな感じでビクッとするイー。いいですね〜、ビクつくイー。(笑)日本ファンは広東語が堪能な人がたくさんいるし、単語だけでも言わんとするところを汲む国民性ですからね。一瞬ひるんだイーでしたが、あらためて英語で応援ありがとうと言っていました。勿論、アリーナにいる私も「ここにもいるよ〜〜〜!」と叫びましたが、まったく届かず…。(´・ω・`)ショボーン FCファン席にいた皆さん、自分達の方に向かってお礼を言ってくれたイーはどうでした?そうそう、大陸や韓国ファンからは黄色い声が盛んに飛んでいましたが、日本ファン席から聞こえてくるのは「うぉ〜」でしたね。なんていうのかしら、珍しい動物が近づいてきた時の感嘆の声と言いましょうか、「おお!!寄ってきた寄ってきた」みたいな。アリーナにいると両側の応援がよくわかるんです。特に韓国はイーがステージギリギリまで行って歌うと「ギャー!!!!」って、今誰か襲われてんじゃないの?みたいな悲鳴あげていましたよ。大陸ファンもしかりです。その中に低く「うぉ〜」の日本ファンですよ。かえって目立っていたかも。(笑)

正直なことを言うと、ホンハムが終わった後、次があっても行かないつもりでした。だって、ホンハムがあまりにも完璧だったんだもの。(ホンハムレポ参照)これ以上のことはもうないだろうし、これ以上何を期待するんじゃ私は?!なんて気持ちだったので、その思い出を壊さないためにも行かない方がいいと思っていました。案の定、握手タイムもないし(あったけどVIPの前のみ)、アンコールも1回きりだったし、イーの涙も見れなかったでしょ?「ど〜も〜」君だけじゃ団地妻物足りなさすぎ。あーあ、来るんじゃなかった。って、私ががっかりすると思ったら大間違い!逆に何が何でも日本でライブを開いてもらおうじゃあ〜りませんか!って鼻息荒くなりましたよ。その時にはこんなサクサク、ウダウダなライブじゃ駄目よ。愛情あふれる突っ込み軍団めがけて気を引き締めていらっしゃい!イー!!待っているわよ〜。\(^o^)/

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Text by まさか