いいですね〜、このDVD。凝っていますね。中の冊子もGood!
でも何でか広げたら最後、たたむのに苦労した私っす。(^_^;)

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Disc1〜ダンス放棄編〜

失敗したな。(笑)DVD見る前にCDを聞いたのがいけなかった。最初のダンスナンバーでロボットダンスご披露かと想像していましたが、ロボットどころか、ダンスないじゃん!!しかも、ダンサーもいないじゃん!!!お面かぶったあの人たちがダンサー?いやいや、アングラ芝居の役者でしょ。大体この人のコンサートは芝居がかっているんですけど、今回のはしょっぱなからコンサートの雰囲気なしじゃん。歌ってはいる、確かに。歌の内容とこのセットとこのアングラダンサーが合っているのだろうか?幕が落ちた途端、木の上で眉間にしわをよせ座り込んでいる姿はその昔、東京タワーの上に腰かけていたデビルマンのようで奥さんいきなり笑いのつぼにボディーブローくらっちゃいました。デスノートでなく、デビルマンってところが昭和チックだろ?よかった、行かなくて。絶対笑っている。大爆笑している。ひんしゅくひんしゅく。あそこまでしたんだから吊り輪でビューンと着地、だけじゃなく、ZEDも真っ青!なくらい会場の天井をグルングルン回るくらいのことして欲しかったな。そこまでいったらマジでコンサートじゃないか。(笑)しかしまあ、よくぞここまでダンスナンバーに惑わされることなく、小芝居ができたものだと感心するわ。普通どっかで無意識にリズムとっていたりするんだけど、元々がないから(あ、また言っちゃった)それすら出てこない。とまあ、ここまで見ていてあれだけ大騒ぎしていた刈り上げが全然気にならないことに気づく私。(笑)なんだったの?私のあの拒否反応は、っていうくらい、無問題。1回目見た時、イーしか目に入らなくて、冒頭から居並ぶビバラーに全く気付いていなかった自分。やられ過ぎです。(#^.^#)

でも、声は最高!いや〜、惚れ惚れするね。段々喉に力が入らなくなって、ソフトで伸びのある声になるまで・・・何年かかっとんねん!やはり、コンサートも場数がモノを言うんですね。声は成長しましたが、リズム感は衰える一方。いいのいいの。踊らなくていいから。リズムは何とかして。そこだけは何とか…。(しつこいっちゅうに)この蝙蝠の羽の開閉はポケットにでも仕込んであるのかしらね。ポケットに手を入れているところを見ると。いったい何を見てパクったんだろう。(こらこら)やはり、紅白のサチコの鶴か?ところであの翼はいつ脱いだんでしょうね。お次のお色気コーナーではすでにはずしていますよね。「ツアーの間、大事に使わなきゃ。」と素で丁寧に降ろしていたりして。(笑)今回のお色気ちゃんはやはりモデルさん?長いよ手足が、尋常じゃない。人前で馬乗りになったりして、じゃじゃ馬さんね。ウフ。寄せて上げてのお胸が目の前でボヨンボヨンしているのに、段取りでいっぱいいっぱいなのか無反応のイー。今回はパイパイに触る振り付けもなく、地元新聞を賑わしたりはしなかったのかしら?さて、本当のゲストは謝安[王其]ちゃん。お姫様スタイルで登場はいいんだけど、何で頭に「失敗したかりんとう」?いや本当は○○○と言いたいところだが、あまりにもお下劣だから控えておくわ。(笑)かりんとうでもいいんだけど、色なんとかならんかったんかい。やはり衣装でも笑かしてくれるよね、香港コンサート。

Disc1で一番良かったのは「一生」だね。心をこめて歌う姿に奥さんいきなり泣けてきた。(早っ!)

Disc2〜やっぱりダンスはやめておこう編〜

光栄の歌を歌おうコーナーでは、ジョイの曲をどこからが英語の歌詞なのか分からない微妙な歌い方をし、レオ・クーの曲では本人を前に堂々熱唱。また映ったクーちゃんセンスよさげなんだな〜。お次の曲は「陽光」ですね。コーラスのお姉ちゃんがちょっとおこちゃま顔でこの歌によく合います。同じトーンで優しく歌うイーはステージをフワフワと移動。手をヒラヒラさせてオカマちゃんか?と思ったが、よく見たらバスケをしているかのような動作。うーん、(-_-;)中途半端なんだよ!
「可楽」は私の好きな曲です。握手タイムの曲なんですね。ステージは2メートルくらい高さがあるんじゃないかな?そのふちギリギリまで行って「気持ちだけ握手〜」みたいな可愛らしさを振りまき〜の、ハイタッチあり〜の、バンドブースに入り込み〜ので、まあ、本当に嬉しそうに走る走る。衣装はね、おそらく最先端モードなんでしょう。ブルーの衣装だけがなんでかムード歌謡のようで浮いていたけど、それ以外はかかとの高いブーツにしろ、渦巻き襟にしろ、最先端なんでしょうね。最先端すぎてファスナーの位置が分からなかったのか、黒い衣装の時は社会の窓が全開だったそうで、奥さん目を皿のようにして見たんですがいまいち分からず。(チッ)あの会場で「はっきりわかったよ」とビバラーが言うからには相当はっきり写っているだろうと期待していたのに、うまい具合に編集されていた。Mさんいわく、「一番かっこいいところだったの」で全開にしてしまうイーってどうよ。(笑)さすが昔「あと1歩の男」とビバラーに言われただけのことはあるわ。ほら、あんまり完璧にカッコイイと皆に引かれちゃうから、こういうヌケ作君的なところを入れて庶民派をアピールしないとね。(そんな計算してへんて)衣装さん、ちゃんと着せてあげなよ!なんだったら次回から私が早替え最終チェック係としてスタンバってもいいわよ。出る瞬間に全部降ろしたりして。わはははは。

Disc2のお勧めはモチロン!周柏豪との「太陽出来了」。眼を皿のようにして見てね(笑)

Disc3〜アンコールはカーテンコール?

「Together」でダンサーとモデルちゃん再登場。ダンサーは仮面脱いじゃって気分はカーテンコール。コンサートのコンセプトなんて一体全体何だったのかという感じ。おどろおどろなオープニングからは想像できないほど和気あいあいです。未だに意味不明なコンサートのテーマですが、コンサートの構成自体は10年前と全く変わらず。初っ端ダンスナンバー、お色気コーナー、陽光懐かしコーナー、アンコール前のダンスナンバー、アンコール。これが香港式コンサートなのですかね。曲のアレンジは私好みでした。全体的に行進曲っぽくて。これはしなくてもいいのに・・・という曲もアレンジされていたのは笑ったけど。バラードを3曲続けて歌うイーは本当にいい顔しているよね。「同一秒」では途中「え?何?」と客席に耳を傾けるしぐさをして声援をあおったり。もっと大泣きしたところがあったのかもしれませんが、言葉を詰まらせ何度も咳をしながらのMCにはファンも感動したことでしょう。歌手としてデビューしてこの年齢になってホンハムでのコンサートを何度も行えるようになるなんて思いもしなかったでしょうね。馬車馬のように働かされ、サンサンに歌が下手だとののしられ、子供番組が終わった後仕事が減ってしまったり、「もうやらない」と言い続けてパート6まで撮っちゃった「古惑仔」、某レコード会社ではCD1枚しか出してもらえず、パンツ一丁の姿をパパラッチされ、そんなこんなの苦労が、全てこの日報われたんではないだろうか。「体張っていて良かった(/_;)」(ゆうてないしそんな事。いや、そんな張らなくてもよかったんちゃう?張ってへんて。)

Disc3はラストの「Beautiful day」でしょう。力強い歌声に、明日はいい事ありそう!と思える曲です。

メイキング

何も言うまい。っつーか、字幕なくて全然分かんない。(笑)例の如くベラベラよくしゃべっているんだけどね。「今回のステージでいちばん悩んだのが髪型かな。前回おでこ全開が意外に評判良くてさ、今回どうしようかって。髪を切るのは簡単だけど、次に伸ばすのに時間かかるじゃん。髪長いままなんかこう、新しさ出せないかなって相談して横刈り上げにした。刈上げ、ぶっちゃけ好きじゃないんだよね。まあ、髪の量は減るから手入れしやすいんだけど、刈り上げたところを伸ばす過程がかっこ悪いじゃん。でもまあ、上は長いまま残すから隠れるよって担当者の話でOKしたんだけどね。」とか「ダンス?いや、無理っしょ、このステージじゃ。木が真ん中にあるし。邪魔?いや、邪魔じゃないっしょ、これ真ん中に持ってこなかったらダンスしなきゃなんないじゃん。」なーんて言っていたりして。

なんだかんだ言っていますが、大勢のスタッフ、ダンサー、バンドメンバーをまとめ、一万人を超す会場を埋めるだけの魅力を持ったイーは本当にスターなんだと思いました。それだけで感動するDVDです。歌だって、とびきりうまいわけでもないし、ダンスはあきらめちゃっているし、リズム感なし男(お)でよくぞコンサート開く気になったと感心感心。(こらこら)でも、会場を訪れるお客さんは期待してきます。鄭伊健という表現者が繰り広げる世界を。ある人は当時青春真っただ中だった自分を思い出すために。ある人は懐かしい曲を聴くために。ある人は恋人と共に。そして、ある人は日頃のストレスを発散するために。そして私は、「ズボン破けないかな」「転ばないかな」とアクシデントをふんだんに想像して。様々な人々を飲み込んだホンハムは一夜の夢見る空間へと変わるのです。イーキンは言っています。「DVDは記録でしかない。そんなものは意味がない。コンサートを生で見て、記憶に残る方がずっと意味がある。」イーのコンサートがある時は、ぜひ会場に足を運んで下さい。絶対に損はしません!

Text by masaka