「イーってばこんなん出てました~」~第1弾~
さてさて、今回は「映画の部屋」とは別にイーの初期作品をご紹介いたしましょう。ビデオを確認もせずに勢いで書いてるので、かな~り怪しい内容になってるかも、です。そこんところ、長~い目でよろしく~。
「現代應召女郎」’92
これが噂のイー、スクリーンデビュー作品。いいですよ~。短髪のイーが超初々しい。奥さん生唾もんでございます。なんてったって、イーの役どころが21歳にしてどーてー君ですから。なんて素敵な設定。うひょひょ。短髪がやっと伸びてきた頃の刈り上げスタイルに銀縁めがね。そうだな、庶務課で雑用やらされてる新人社員って感じか?上司に意地悪されてそうなタイプ。そんなおいしそうなどーてー君を男にしてくれるのがカリーナ・ラウ扮する一級ホステス。そう、この映画のタイトル「女郎」はつまり「ホステス」のことなんですね。カリーナ姉さんを始めとするわけありなホステスさん達のお話しなのよ、この映画。当然のことながら三級片。お子ちゃまは見ちゃいけない映画なの~。っていっても、まあ、ご存知のように過激なシーンがあるわけじゃないんだけどね。ただ、暗いの、この映画。(笑)もうね、ドロドロ。カリーナ姉さんは、黒社会の恐いおじちゃん達と張り合ってボロボロ。元ホステスの老女は売れっ子女優の娘にさげすまされ、泣きながらの暮らし。とりわけこの人だけなんでこんな変態男の相手しなきゃなんないの?ってくらい、男運の悪いホステスがいるんだけど、その人のシーンはやっぱ「ウゲッ」って感じね。
そんな中、どーてー君のシーンは超×300倍ぐらいの爽やかさ。まるで濁った水溜りの中に見える白い石のよう。ツルツル~、ピカピカ~。デコがやないよ。(誰も言ってないって)この21歳おくての友をほおってはおけないと同僚達が誕生日祝いに連れて来たのがカリーナ姉さんのお店。勿論、プレゼントには一級ホステス カリーナ姉さんをご指名。「あら、こんなにたくさんの坊や達、体がもたないわ。」「いえいえ、今日はこいつだけ。」仲間が振り向くとそこにどーてー君の姿なし。部屋の隅に背中を向けてうずくまってるどーてー君。記念すべきファーストカットがこれですよ。あはは。「何やってんだよ!」と仲間はそれを引っ張り出し、カリーナ姉さんとご対~面。「どれどれ。」カリーナ姉さん、どーてー君の鼻をつまんで品定め。恥ずかしくて顔も上げられなかったどーてー君、カリーナ姉さんと目が合うと「ひと目合ったその日から、恋の花咲くこともある。いらっしゃ~い」(byパンチでデート)すっかり恋する21歳。「この人なら、奪われてもいい。」とでも思ったのだろうか。この目が、このカリーナを見つめる目が、トニー様を上回るかのような子犬の目!「ご主人様~~~~。死んでもついていきます~~~~。」って目なのよ~~~。団地妻、そんな目に焼き尽くされて黒こげ。燃え尽きてる場合じゃないわ。これからが見所じゃないの。カリーナ姉さんと、あんな事やこんな事~~。おほほほ、心が弾むわ。「カリーナ姉さんが僕を大人にしてくれる。うふふ。」わくわくするどーてー君がちょいとはにかみながらシャワーを浴びてるといきなり後ろからスッポンポンの姉さんが「熊抱」。ぬぉおおお~、姉さんちょっと刺激的過ぎっす。豊かな姉さんの○△□が背中にあたった日にゃ、どーてー君の前も@@@@。おっと鼻血が。ごめんなさい、奥さんちょっとはめ外し過ぎね。ほほほ。しか~し、そんな私の妄想とはちーとばかし様子が違うのよね、どーてー君。なんでか「ビックリするじゃないか。ええい、こうしてやる~。」と姉さんにシャワーかけちゃったりして、めちゃめちゃガキんちょ。カメラに向ってシャワーかけてる笑顔が爽やか過ぎだよどーてー君。こ~んなに前フリがあったのにもかかわらず、次のシーンではすでにご馳走様でしたの後。奥さん拍子抜け。いそいそと着替える元どーてー君、いや、すでに男21歳。
そんな彼に「はい」とカリーナ姉さんが手渡したのは赤いお年玉袋。よく出来ましたのご褒美?いや、旧正月だったのか?なんにせよ、それを貰って嬉しそうな男21歳。その笑顔はまだ少年のよう。ふと「あの・・・」と姉さんにおずおずと話しかける男21歳。「僕、良かった?」うきゃー!!!!よ、よ、よかった?ってか?!その肝心なシーンを見せてくれよ!!!!でなきゃ良かったかどうか分からないじゃん!!って、私が判断してどうする。カリーナ姉さんってばよっぽどおいしかったのね、「上出来。」と男21歳の鼻をチョンと人差し指でつついたりして。ぬぉおおお~~~うらやましい~~~。あんな美人に鼻ツンツンしてもらって男21歳またもや前が@@@@。失礼、はみ出しすぎの団地妻。落ち着け落ち着け。男21歳はホッとして嬉しそうに「また来ていい?」だって。可愛すぎ~。すっかりのぼせ上がっちゃった男21歳はカリーナ姉さん会いたさに通い詰。姉さんを待ちきれずに他の客を接待中のところに乗り組む始末。「いい加減にして。あたしにとってお客は金なの。金の無いやつは客でもなんでもないのよ。」(とは言ってないけど)しょぼくれる男21歳。そうだよ、彼女はホステスさんなんだよ。言っちゃ悪いが、金だしゃ誰とでもってお仕事なのよ。悪いこたぁ言わない、あきらめろ。それでも男21歳は信じるんだな~。この人はこんな汚いところにいちゃいけない人だ。絶対に助けてあげなきゃ。初めての人ですからね。大事にしたい気持ちは分かるけど、どうも独り善がりな感じ。どーみても、お前の方がまだまだお子ちゃま。だけど、一生懸命なのよね。
「今日は僕がご馳走するよ。」とカリーナ姉さんを連れて行った先は自分の実家。ご飯中の両親に姉さんを紹介する男21歳。「仕事は何を?」と聞く両親に「保母さん」と答える男21歳。仕事先から来た姉さんだから当然化粧もばっちり。こんな人が保母さんだったら、クレヨンしんちゃんがまとわりついて離れなくなるような色っぽさ。そんな見れば違うって分かるような嘘を言ってしまう男21歳の両親は「そうかそうか」と納得したふり。居たたまれなくなったのは姉さんの方。食事もそこそこに席を立ってしまった。「あなたとは住む世界が違うのよ。もうお店にもこないでちょうだい!」ガーン。初めて自分ひとりだけが踊りまくっていた事に気付く男21歳。このとき初めて彼は本当の大人になったのよね。う~ん、我ながらいい表現。で、こ~んなにくどくど書いてるけど、実はこの映画の中でのイーの登場時間は合わせて十数分。それ以外はもう、ドロドロなお話し。だからイーの登場って短い割には印象深いのよ。ラストシーンは元ホステスの老女のお葬式。位牌を持つ娘とカリーナ姉さんを先頭に葬儀の列が行進していくの。そこへ、あの男21歳が登場!カリーナに駆け寄り、その手をしっかりと握って前へ進んでいく。ああ、すっかり大人になって、身も心もボロボロの姉さんを力強く、ちから・・・強くもっと引っ張ってってやらんかい!とどやしたくなるような頼りなさ過ぎの男21歳。カメラは見てられないとばかりに(うそうそ)ガーッと引きで撮ってThe Endですよ。いや~、出番は少ないが初々しいイーを堪能できる貴重な1本です。
おっと、余談ですが、安仔ことアンディー・ホイも出演してます。彼の「およよ」なシーンもあり。女性が何故か天井からぶら下がってるシーツ(ひも?)をもってクルクル~、なんて、おまえらキダムか!ってな技を見せてくれてます。よい子は真似しないように。
「超級学校覇王」’93
はははは、書く前から大笑いしちゃう映画だわ。笑ってはいますが、この映画、「僕を見出してくれた人」バリー・ウォンが監督、「僕が監督になったら必ず君を使うよ。」と言ってくれて「古惑仔」をヒットさせたアンドリュー・ラウが撮影監督というその後のイーを導いてくれる人達の作品なんですよね。しかしながらその内容はというとあの「大英雄」にも引けを取らないお馬鹿映画。お馬鹿といっては失礼か。やりたい放題、大はしゃぎし放題のコスプレ映画。普通だったら受けたくないようなお仕事。でも、これがあったからこそ、今のイーキンがいるのですからね。世の中わからないものです。
ストーリーはもう、書くまでもありませんよね。と言っても、私よく把握してないんですけど。(おいおい)ドラゴンボール、マリオブラザーズ、ストリートファイターと、当時流行っていたテレビゲームをごちゃ混ぜにしたSFもの。2043年の香港の警察が1993年にやってきて悪を倒すとかなんとかそんな感じのやつ。出演者がすごい。アンディー・ラウ、ジャッキー・チュン、アーロン・コックと書いたらおわかりのように、四天王中3人までもが出演。そしてサイモン・ヤム。もう、誰もがちゃんと役作りしちゃうプロばかりなのに、なぜこの映画引き受けたかなというメンバーばかり。さすが香港映画界のドンことバリー・ウォン。バリーに呼ばれちゃ出ないわけにはいかなかったんでしょうね。
そんなメンバーに相対する悪役「将軍」の一の子分「KENT」がイーの役どころ。ここでちーとばかし、KENTのプロフィールを書きましょうかね。65年2月14日生まれ(未来の話しなのになぜか戻った過去より更に前に生まれてる)身長176体重76公斤ここまでは分かるがその後3サイズまで書いてある。グラビアアイドルかよ。ちなみに上から114ー82ー86ですって。逆三体型ね。血液型はB。好きな食べものは麺で嫌いなのは梅干。梅干し屋に勤める私はKENTの天敵ですね。ははは。これはYesカードにあったプロフィール。このカード、我が子達が見たときイーとは気付かなかったくらい笑える、あいや、別人に見えるカード。KENTの衣装でこぶしを上げて「オー」ってなポーズなんだけど、相変わらず腰が妙に引けてて、メチャメチャかっこ悪い。ダサダサ。頼むからこの1枚は資生堂の社長に見せないでくれ~~~って感じ。辛いことがあってもこれを見たら笑わずにはいられない1枚です。ちなみに、ポスターもそれと同じ格好で写ってる。
でも、映画の中でのKENTは超クール。アンディー兄さんは吾郎ちゃんに先駆ける事10年前、すでにマリオになってゲームの世界で大暴れ。白い上下の高校生の制服姿も披露。ジャッキーはホウキのように逆さにされた上に股間に電気マッサージ食らわされてるし。ヤムヤムは腕も足も伸び放題のゴム人間。ワンピースのルフィーのよう。皆とんでもなくコスプレやどたばた芝居してる中、イーだけひたすらクール路線。見所はまずは冒頭のシーン。黒い髪に白のメッシュが入ったロン毛(カツラ)、赤いジャケットに黒のパンツといういでたちでいきなりアーロンと対決。「風雲」を彷彿とさせる空中殺法を期待してはいけません。なにぶん、93年製ですから、バリーですから。空中で片足を直角にしてクルクル回るイーとアーロン。どっからどう見ても人形。しかも、リカちゃん人形サイズ。皆さんもお手元にリカちゃん、もしくはフィギアをお持ちでしたらどうぞ、片足を90度にして軸足を両手で挟み拝むように擦りあわせて頂きたい。笑っちゃうでしょ?それです。そんな具合に二人のクルクル対決。
次の見所は「風と共にご登場」シーンですね。主人公、張衛健が通う学校に新任教師としてやってくるKENT。学校の前でKENTの手下が質の悪いオヤジとなって女子高生を手込めにしようとするところに颯爽と現われるというかなりベタな登場の仕方。暴れるオヤジ達の前に登場したのはまたもやくるくる回る人形、KENT。その風に煽られて女子高生のスカートがめくれるめくれる。ハレンチ学園か。んが、ストンと降り立って振り向いたのは、やっと五分刈からここまで伸ばしました~的前髪サラサラ~な爽やかショートヘアーのKENT。今度はピンクのジャケットにでかい水玉がイカしてるネクタイ姿でございます。勿論、女子高生達はメロメロ。そんなKENTが教室に入ってくるシーン。どこからともなく風が吹き、ご丁寧にスローがかってイーの流し目をたっぷりと堪能できまする。次はジャッキー歌神との対決シーン。コンビニを破壊しまくりながらの「カメハメ波」合戦。やっぱ腰が引けててどうにもかっこ悪いポーズで戦ってるイー。車をガーッと押してく怪力ぶりを発揮。んが、悪者ですからジャッキーに蹴られ、口から水をピューッと出してやられちまいます。(とほほ)
ラストは正義が勝ち張衛健を囲んで和んでいるシーン。悪者だったKENTも改心し、一件落着、のところに雷と共に現れるアーロン。「今頃着てどうすんだよ。」と皆に突っ込まれたアーロン「イェ~」とピースサイン。それをきっかけに全員で「イェ~」とピースサインするんだけど、案の定、一人出遅れ、しかも人の影になって半分しか顔の見えないイーが悲しい~なカットでTHE ENDですよ。豪華メンバーと競演しているけど、イーキン販促草の根活動には不向きな1品。奥様のおかずにもかなり物足りない1品。でも、何でこんなバカバカしいんだ度数120%の1品です。
いかがでしたでしょうか。
私一人で盛り上がってる感じでございますね。(笑)是非、VCD等を見つけ出し、ご覧になって頂きたいと思います。
Text by まさか