その10回目

「九龍冰室」(邦題:冷戦)2001.4.12香港公開
東京:2002.5.25~6.14 キネカ大森
大阪:8月大阪動物園前シネフェスタ上映

~HORA奥様劇場~

街角にたたずむロン毛の男。
「奥さん、遅いな~。」
「パパ!」
「え?何?僕?」
子供、男の服を掴んで離さない。
「困ったな・・・、坊や、迷子?」
「ちがう。ママと来た。」
「ママどこ?」
「私よ。」
「奥さん!ええ?!という事は、まさかこの子は奥さんと僕の・・・」
「そうよ。今まで隠すの大変だったわ。」
「どうして早く言ってくれなかったんです。」
「あなたに負担をかけたくなかったのよ。」
「バカ!」男、思わず女をひっぱたく。
「何で黙ってたんだ!僕のことそんなに甲斐性の無い男だと思ってたんですか!」
「(女ぶたれた頬を抑えながら)何だか今日のあなたってステキ。」
「僕はいつだってステキですよ!」
「ふふ、(ぶたれて少し涙ぐみながら)五本指ソックスはいた事のある人が?」
「奥さん茶化さないで下さい!待てよ、奥さん、もしかしてこの子をご主人の子として育ててたんですか?」
女顔を背ける。その肩が震える。
「・・・すみませんでした、ぶったりして。僕の方がバカだった。奥さんと出会って4年。奥さんが苦しんでるのに気づかないでいたなんて。ん?4年?奥さん、この子どう見ても7,8歳なんですけど・・・。」
「あははは」
「あはは、じゃないですよ!肩震わせてたのは笑ってたからですか!」
「最近マンネリ気味だったから、ここらでちょっと小細工してみたの。」
「心臓に悪いですよ。勘弁して下さい。」
「私をひっぱたくなんて、いつのまにそんなに大人になったの?」
「えへへ、って奥さん、どこ見て言ってるんですか!」前を隠す男。
「しゃがんだだけじゃない。」
「しゃがんで言うことじゃないでしょ!(赤面)」
「あのさ、おばちゃん、帰っていい?」
「おばちゃん言うな!」
「僕ギャラ高いんだよね。」
「分かったわよ、ったく近頃のガキは…。(ちゃりん)」
「ちっ、しけてんの。じゃあね、お・ば・ちゃ・ん!」
「区切っておばちゃん言うな~~~~!!!!くれてやった200円返せぇ~~~!!」
子供を追いかける女。
「奥さん、恥かしいから止めて下さいよ~!すみませんね、お騒がせして、ごめんなさい。奥さ~~~ん!」
通りすがりの人に頭を下げながら女を追っていく男。
「映画の部屋」ファンの皆様(いるのか?)まさかです~。(^。^)ノ皆様お元気でした~?さあ、おま・・・たせ致しました~~~~の「冷戦」の登場でございますぅ!もう、この原稿の進まない事進まない事。(笑)だって~、主人公の九紋龍(ロン)ってば超Coolなんだもの~、とてもアーチェリーの的を自分で運んじゃったりする男と同一人物とは思えませんわ~~。イイ男のやる事なす事カッコ良くて決まってて、私の突っ込むところなんかこれっ~ぽっちもないんだもの、おノロケ炸裂で腕がフリーズしちゃうからカーソルが進まない進まない。(笑)だから今回思いっきりおノロケ路線でまいりますわよ。よろしくて?  さて、お決まりのストーリー紹介。どっぷりチンピラだった男があっさり組に見放され、すっかり足を洗うつもりで6年ぶりに逃亡先より香港帰り、ちゃっかり出来てた自分のカフェで、しっかり働き出したが、そうは問屋がおろさねぇと、いつの間にやら一悶着。一体全体どうなる事やら、それは見てのお楽しみ。お後がよろしいようで。なんか、噺家口調になってるぞ、おい。どこがおノロケ路線なんだよ。このストーリーに父親と息子、2人の女、良きにつけ悪しきにつけの昔の仲間が絡んできて、以外にてんこ盛りな内容なのよ。それをスピーディーな映像でテンポよく仕上げてるのは、マ監督のなせる技。なのにマ監督ったら「あれは失敗作だった。」とか言ってんのよ!「何言ってんのよ、この人!イーキンが主役の映画よ!それが失敗だったって言った日にゃ、イーキンの立場は?!」って、私に間髪入れずに突っ込まれるような事口にしちゃって、イーキンより口が滑りやすい人なのかしら?と思ったけど、どうやらそうやって、てんこ盛りな内容にしてしまった事を反省しての発言だったみたい。でも、そんなてんこ盛りな内容はイーキンファンにとってはよだれもの。アクションあり、大人の恋あり、優しい父親にお茶目なウェイター。それらを全編通してCool路線で演じるイーキンですよ。もう、あなた、これがウィンドーサーフィンのボードとボートの間にギリギリしがみついてた男とは思えませんって。(笑)ほんじゃま、行ってみようか?

もう、何と言っても書かねばならないのが、「ぅあくしょおん」(アクション)。

その1
冒頭、タイでのアクションシーン。暗殺しようとした男の側にいた子供がムエタイで攻撃してきたのにはロンちゃんでなくともビックリ!あんまり動きが良くて「もしかすると子供の背丈しかないボディーガードか?」と思ったり・・するわけないじゃん。(笑)その後が凄いんだわ。猛スピードで走っていくベンツをタイのチャリタクで追っかけるんだもの。早送りお得意の香港映画と言えども、そりゃ無理があんでないの?しかしちゃんと正面から仲間がチャリタクぶつけて追いつめた。と思ったらあっという間に敵に囲まれ、払えども払えども次々とかかってこられて、もう、乱闘シーンが苦手な私は息継ぎできなくて大変。やっと息継ぎできたのは、傷ついたKENJIとロンちゃんが背中合わせになったところ。イーキンが「映るから」とモニターチェックしてくれ、熱演してるKENJIさん。んが、KENJIさん、その鬼太郎ヘアが邪魔になって、全然顔見えないんっスけど。(~_~;)日本で公開しても「あれ、俺っス!」って言わないとわかりにくいんじゃありません?何だったら今度映画館で見る時「あ、KENJIさん」って呟きましょうか?(やかましい)

その2
ロンちゃん、ホン(林雪)、ロン毛(杜[シ文]澤)(各役柄当時推定17,8歳)(笑)の「ショバ代払え!」シーン。プログラムを読むと、このロン毛がロン毛で出てくるところでかなり受けるらしいが、悲しいかな、日本では金髪で無理矢理若ぶってる林雪に持ってかれてる。それよかこのアクションでのポイントは「ぶら下がり健康器」ならぬ「ぶら下がり回し蹴り」。名付けてスプリンクラー・キック。(弱っちそう~。相変わらずネーミング下手な自分)そう、これを見てトニー様を思い出した方もいらっしゃる事でしょう。「東京攻略」で、カンヌ・トニー様が新宿の路地で傘を使ってクルリと回った技でございます。イーキンしっかり伝授してたのね~。って、アクション監督同じ人だからして、当たり前じゃん。使い回し技ですかね、アクション監督さん?(笑)ともかく、これがラストの決闘シーンの前振りとなっておりますのよ。背中切られて大騒ぎしてる林雪を台車に乗せ、重そ~うにガラガラ押してるロンちゃん見ながらチェックしといてね。

その3
書き出し早々、この映画の一押し見どころ!若かりし頃のロンちゃんがビニール合羽姿で大立ち回りするアクションシーンよ~~~。皆注目ぅ~~~(☆目)このシーンがなんたっていいのは、ロンちゃんの顔が良く見えないところ。(おいおい)ビニール合羽越しのお体が拝めないのは残念だけど、お顔は見えなくて大正解。シルエットが最高!顔が見えなくてもその猫背で分かるイーキン・チェン。さあ、ロンちゃん、バットを持って敵の中に突っ込んでいきます。スローを使うとか、赤と青のコントラストを生かしたりとか、水しぶきが凄くキレイだったりとか、とにかく乱闘シーンが苦手な私でもほれぼれと見てしまう編集のよさ。元彼女ヘレン(カレン・
モク)がロンちゃんをヒーローのように思ってる感じがよく現われてると思うわ。思い出って、実際より数段美しく、そしてとっても都合のいいように再現されるものなのよね。いつもは男の心理で見てしまう私も今回ばかりはヘレンになって思わずうっとり~。敵の出した刃物の反射で浮かぶロンちゃんのCoolなお顔にうっとり~。そのでっかい刃物をバットで払いのけたら、刃物がゴムみたいにびろろろ~~~~んとなってもロンちゃんがカッコイイから、うっとり~。Coolなイーキンを引き出せるのはアンドリュー・ラウ監督だけかと思ってたけど、マ監督も負けてないわね。

その4
やはりこれでしょ。ラストのアクションシーン。アンダー・ザ・サムソン巨大ネオンの下。(いいわけだから、へぼへぼ英語入れなくても)その3は一押し見どころアクションですが、4は真打アクションとでも言いましょうか、どこまで続くんだ的カンフーアクションではなくて、まるでハリウッドの決闘シーンのようなリアル さ。ハリウッドからいつお声がかかってもおかしくないぞ、イーキン。ははは、そこまで言わなくても、自分。かなりロンちゃんにやられてるな、現実が見えなくなってきたぞ。(笑)このシーンはそこまでの流れもあって、映画館で見ていると、とてもとても茶化したり出来るようなシーンではないんですね。何と言うか、やりきれない感じがするんですよ。ロンちゃんはヘレン達を助ける為に決闘をするんだけど、仕掛けた火山と乗せられたウォンは単に自分のメンツの為ですからね。ロンちゃんはそれを分かってて戦わなきゃならない。くだらないメンツの為に、しなくてもいい殴り合いをしなくてはいけない。昔はそれが一番大切で生きがいそのものだった時もあったけど、そうじゃない。そうじゃないということを分からせる為にも、勝たなきゃならない。昔に戻ったかのように段々エスカレートしてくロンちゃんだけど、最後はやっぱりとどまった。えらい!だからってシャンパン出すこたないだろう、火山さんよぉ。何準備してんだよ。スターにしきのみたいな派手なシャツ着てみたり。にしきの火山って呼んじゃうぞ。(笑)

まだまだ行きますわよ、お次はウェイターロンちゃん。給仕さんスタイルも絵になるロンちゃん(ハート)。制服の下から垣間見れるTシャツ越しの両點が拝めるのなら、私も毎日九龍冰室に通うわ。でも1人では行かないの、3人。なんでかって?だって、3人以上だとあの女子高生達んところに運んだように、お茶入れたコップに指突っ込んで運んでもらえるんだもの~~。う~ん、ロンちゃんの味がするぅ~。と、ここまで来ると変態だわさ。ロンちゃん、いくらカッコ良くてもコップに指突っ込んで運ぶのはありか?しかし、多分香港でこの手の店だとそんなんだろうな。麺のどんぶりにもガッて指入れて持ってくんだろうな。何か、食欲なくなってきた。 (笑)さあ、そんな事は全然気にしない女子高生達、「上はいいけど、下があれじゃねぇ~」って、まー、近頃の若い子ってば公衆の面前でなんて事を、はしたない。あれじゃねってあれを見たんかい!下があれだからってあれもあれだなんて、あれれ、どうしてそんな事分かるのかな~。あ?あれってなんだ?えへへへ(妄想ぶち切れ)さ、とっとと先に進みましょう。厨房で「俺のタイ風トマト麺は上手いぞ~」、と語りながら玉ねぎを切るロンちゃん。かつてイーキンの料理シーンと言うと、ドラマ「九反威龍」で玉ねぎ皮ごとぶった切り、「100%英雄」では意味無くロブスターと戯れ、「決戦・紫禁城」でも切れてない白菜千切りと、迷人芸を見せてくれてましたが、そこはそれCoolなロンちゃん役。玉ねぎ切る姿も超Coolと思いきや、目にも止まらぬ速さで玉ねぎの一片がすっ飛んでいました。さすがイーキン。目玉焼きを料理と言ってしまう男。ここまで来るとお約束としか言いようがない。(笑)なんてチャチャ入れてますけど、このシーン、頑固だったけど一番心配してくれたお父さんを思い出し、過去への決別を改めて心に誓うシーンでございます。玉ねぎに気をとられてちゃいけませんよ。
お次は「ロンちゃんパパになる」でございます。ロンちゃんの息子シウロン、お目目も髪もクリクリで、「かわいいでしょ?」のオーラを放ち、しっかり棒読みの天才子役。く~、可愛すぎて憎たらしい。このマルコメ君!(笑)これがまた、九龍冰室に置いてきぼりにされて、コーラがぶ飲みした後「お父ちゃん」かなんかロンちゃんの事呼んじゃったりするのよ。呼ばれたロンちゃん「お父ちゃんじゃねえよ、そんなコーラ飲んだら骨溶けるど!」と突っ込みもせず(突っ込まないって)「ヘレンとあなたの子よ」とベビーシッターの姉ちゃんに言われて、すんなりと自分の子供だと思うのよね。すんなり受け入れたのは、極道の頃には想像したことも無かった、親子という平凡な幸せをほんの一瞬想像したからかもしれない。ロンちゃんは、シウロンと関わりあってどんどん親の顔になっていくのよね。学校で悪さをしたと聞けば公平であろうとし、子供を信じ、子供の味方になり、そして子供と触れ合う。悪い事をすれば、怒るより先に悲しく感じたりね。最初から親然とした親ってのはいないのよね。何人の子持ちだろうが、何歳の子供がいようが、子供の成長と共に親もまた親として成長していくものだと思う。もっと大きな言い方すると、親になるイコール「人になる」でしょうか。私は子供を育てていて「人になる」努力をしているように感じる時がある。その昔読んだ鈴木健二氏(元NHKアナウンサー)の著書に「男らしい女らしいというのは、つまり人が人らしいことをした時、それが女性であれば女らしく見え、男性であれば男らしく見えるという事である。」とあった。親になるのではなく、子供に対して人であろうとすれば自ずと親らしくなると、そういう事でしょうかね。映画の中で特別語られていたわけではないけど、シウロンが現われてロンちゃんの更正はとってもたやすいものになっていたのかもしれないね。な~んてな事を想像するより先に、天才子役が役作りしてる側で、ゲームに熱中していたであろうお子ちゃまイーキンを想像してしまってたりする私。はははは。

さあ、ロンちゃんの親子というささやかな夢をぶち壊したのが元彼女のヘレン。カレン・モク姐さんのご登場でございます。香港国際空港に降り立ったヘレンの髪型が「後ろ膨らみ過ぎてるで。エイリアンかい。」何て思うのは私だけ?ついでに見る角度によってナイナイの岡村君にも似てる~などと思う私。ははは。ともかく、キャピキャピ娘も演ればシウロンを学校に送り届けた時、担任の先生に見せる母親然とした笑顔と、変幻自在な女優カレン姐さんの演技には脱帽です。さてヘレン、おしゃれしてロンちゃんに会いに行ったのに、彼はコーヒーレモンの事は覚えていても、「あの頃よりキレイになったね」とも「お前に会いたかった」とも言わない。「もう行くのか?」と呼び止められ、期待して立ち止まれば「子供に会っていかないのか?」と、色気も何もない言葉。母親である事より、女である事の方を優先するヘレンは失望し街をさまよう。そして昔の彼を思い出しながら、カラオケするのさ。(笑)カラオケだよ?カラオケ。しかも足でリズムとってるし。(笑)好きですな~香港人は、悲しい時や落ち込んだ時のカラオケ。悲しい時はやっぱ中島みゆきでしょ。♪カモメは~カモメ~♪そうよ、どうせ私はカモメよぉおお~~~(号泣)。と、暗い部屋にロウソクの明り。決してキャンドルではないの、あくまでロウソク。そして失恋の曲を聞き落ち込みに拍車をかける、これでしょ。ついでに山崎ハコもいくか?何の話ししてんだ、わたしゃ。(笑)ともかく、ロンちゃんは、子供を守る為にほんのちょっとうざい奴のメガネぶち壊しただけなのに、「昔のロンちゃん健在!」とばかりに喜ぶヘレン。早速、桧舞台に立たせようと意気込んできたのにロンちゃんてば子供の話ばかり。ヘレン姐さんぶち切れて「あんたの子供じゃない」とバッサリ。ええ!!マジ?!俺の子じゃねぇの?下品な仕草で確かめないで、ちゃんとDNA鑑定しときゃよかったよぉ~~~などと思ったかどうか、固まったロンちゃん。そして複雑な心境でシウロンを見るロンちゃん。この左斜めからの顔が最高!イーキン。資生堂CMスタッフに「左からがいいね」といわれて以降、「UPは左からお願いね。」かなんか監督に言ってないか?(言ってないって)
ああ、もう終わりが近づいてきたわ。最後はいつものおすすめ「Eショット」。今回はショットではなくて、シーン。やはり、ここですね。シウロンとロンちゃんの仲直りシーン。わざとらしいクシャミのあとの子供を見下ろす顔。抱っこしようと差し出す手。子供を抱きかかえたイーキンの表情。いいわ~。それを見るだけで、じ~んとしてしまう私。次回うちの子供達がイーキンに会えた時にでも再現させてみようかしら。できないって。重いっちゅうに。でも人のいいイーキンはしてくれるかもね。顔は笑顔なんだけど、子供抱える手が重みでブルブルしてたりして。(笑)

さあ、香港で見た方、キネカでご覧になった方、はたまたビデオ、VCD、DVDでご覧になった皆様、いかがでしたでしょうか?え?もう終わりなの?肝心なシーンが残ってるだろうって?うふふ、ラ・ス・ト・シーンでしょ?だって、まだ見ていないという方もいらっしゃる事でしょうから、ラストは、ねえ、語ってしまっては申し訳ない。だから、見てない方はこれ以降は読まないで頂きたい。(書くんじゃん結局。(笑))

いや~、今回のこの映画、涙・涙・涙でしたね。「見てる人が」じゃなくて、「イーキンあなたが泣き過ぎ」。(笑)どのシーンでも目ウルウルしてんじゃん。人を泣かせるのは泣いてる姿じゃなくて、泣くのをこらえてる姿だよ。まだまだハリウッドは遠いな。(笑)そうは思っていても、やっぱりあのラストには泣いてしまい ましたよ。滅多に流血しないイーキンが口からゴボゴボ血を出して倒れ込んだのを見た日にゃ、例え胸に刺さったナイフの柄がまたまたゴムのようにびろろ~~~んと揺 れてても、あまりの出来事に「ええ??!!!」って驚いてる間にもあなた、涙がどわ~っと出てしまって思わず叫んじゃったわ!「お願い、イーキ~~~ン!!白目むいて死なないで~~~~(号泣)」っつーことで、今回はこれにて!

Text by まさか