その2回目
「人魚傳説」(邦題:人魚伝説 1994.11.10~25日本未公開ビデオ有)
勝手に復活 ~HORA奥様劇場~
「奥さん、ボクもう…ダメ。目が回る。」
「何言ってるの、しっかりしなさいよ。」
「だって…もう何回目です?ちょっとやり過ぎじゃない?」
「もう、若いくせに!何度も言うけど、私ここが大好きなのよ。ああ、いいわー。」
「はあー。(ため息)」
「はあーって、ひどい!ひどいわ。あなたったら、何とも思ってないのね?これが無 かったら、あなたとは出会ってなかったかもしれないのよ。ああ、こんなにあなたの 事を好きになってしまうなんて。私って、何て可愛そうな女なの。皆あなたのせいよ 、あなたの。聞いてるの?聞いてるの?」
「…。(男耳にタコの縫いぐるみを付ける)」
「耳にタコ、って、コラッ!(バシッとタコを跳ね除ける)おのれは、なめとんのか ?(女、男の首を締め付け激しくゆする)」
「ぐ、ぐるじい、おぐしゃん…ぐるじい…。」
「ハッ!ああ、私ったら、興奮してしまって、ごめんなさい。何ていけない女なの。 許るじでー、びえ~。(女激しく泣く)」
「もう、喜怒哀楽が激しいんだから…。奥さん、分かったよ、分かったから・・。そ んなでかい声で泣かないでよ、近所迷惑なんだから…、(女、ギロッと男を睨む)あ 、いや、泣かれると弱いんだよ、ボク。ね、もう1回していいから、泣かないで?」
「(ピタッ)本当?わーい、わーい。」
「いいよ、いいよ。いいからそんな踊らないでよ。しかも、盆踊りじゃない…。奥さ ん、あと1回だけだよ?同じところばっかりだと擦り切れちゃうからさ。」
「うん、うん。あと1回だけにするぅ。じゃ、まき戻ってね。(カチャ)」
「(ウィーン)うわー、目が回るー、これで最後にして、奥しゃーん。」
やっほー!映画コーナー第2弾ですぅ。1回目の反応に気をよくして、奥様劇場復活、と相成りました。さて、今回は超・超・超!爽やか「人魚伝説」とまいりましょう。いやいや、1回目の後「次は人魚がいいな・・」っていうリクエストが結構あったんですよ。何にしろ 、皆様あっての私、皆さんあっての映画コーナーでございますから、もう、ご意見ど んどん聞いちゃう。
この映画って、金城君効果が無かったらビデオになっていたかどうか怪しい(^^ ;)映画でございます。金城君→人魚→イーキン、古惑仔→人魚→イーキン、こんな 感じではまった人が多かったようですね。ほんでもって、切ったはったがない映画で すから、「ロレッタ」同様、何度でも見れる。何度でも、爽やか~な気持ちになれる 。ストリー解説、要らないでしょう。無し無し。(笑)だって、タイトル見たまんま のストーリーだもの。何の変化球も無し。ストレートできて、バッターアウト!です よ。ははは、何言ってんだ、あたしゃ。だからいきなり、見どころ行ってみよう!
この映画のイーキン君は、どれもキュートで、全部が見どころ。中でも、「逃げた 、走った、チューしちゃった。」のくだりでしょう。(笑)チ-(イーキン君)にキスしてもらおうと、人魚のメイ(クリスティー・チョン)は 辛い料理が食べたいといいます。そんじゃ、と屋台に来た二人。いかにも辛そうな色 した貝の料理を食べるメイ。(魚は共食いだからNGでも、貝はOKなのね。)あんまり辛くて腫れたのか?と思うような大きな唇を突き出すメイちゃん。「うーん、可愛い。かわりに僕が食べたい。」って、横から口挟むなまさか君。
まだ辛いと言うメイちゃんにコーラを渡して「おいでよ」と呼ぶチー。何でか持ってたはずの鞄を持ってない。(^^;)二人して缶を蹴って遊んでいると、ガコン!ヒゲのおまわりさんに大当たり。ヤベー。逃げろー。さあ、ここからよ!皆さんも一緒に走りましょう!走る走るチーとメイ。速い速い。この二人速いよ。(笑)日本の女優だと、チンタラ走ったりして、ムカついたりするんだけど、こんなに見事に走ってくれると、拍手したくなるね。「待って、待って、隠れよう。」というジェスチャーも可愛く、柱の陰に隠れる二人。ああ、ハラハラ、ドキドキ。かくれんぼしてる子供のような気持ち。見つかりそうなのに、見つからない。キャー!!あっち行ってよ、おまわりさん。ひょいと抱き寄せたメイを初めて意識するチー。チーチーパッパ、チーパッパ。(何言ってんだ、あたしゃ)ためらいがちにキスするチーに、見ているあなたの目も、ポッポッポ、ハートポッポ。もうネジとんじゃいましたぁ~。(@o@)
さあ、泳ごうぜ!僕はもう溺れないもの。スイスイ泳げるぞ。水も滴るいい男ってのは僕のこった。またメイちゃんの泳ぎの上手い事。はじめは素足だったのがヒレに変わるカットもお見事。たとえメイが着ている白の衣装が、はじめのほうでチーを溺れさせようとプールに突き落とした時と同じで、「ああ同じ日に撮ったのね。」と思っても、無視無視。楽しげに泳ぐ二人を眺めているうちに脳みそドロドロ。おそるべし、アイドルショット攻撃。
もう、このシーンを何度見た事か。何度見ても「わー、こんな目で見つめられたら死んじゃうー!」ですわよ。命がいくつあっても足りない。これ意外にもほんの一瞬 だけど見逃せないカットがたくさん。お母さんの作ってくれた夕食を前に舌を噛みながら、どれ食べようかなーってしてる顔。追いかけてきたメイと入れ違いにバスを降りてしまったチーが、バスを追って走った後の、「ん、もう」ってな仕草。キスした時「大好き!」ってな感じで肩をすくめるところ。バースデーケーキを前に、「もっと前の誕生日は?」とメイに聞かれて、「んー。」って考える顔。勿論、メイが海から帰ってくるのを待つモノローグシーンも最高!ああ、挙げたらきりがないわ。どの表情も仕草も、26、7歳(当時)の男とは思えない可愛らしさ。
しかしさ、人魚の時間ってのは、1分が人間の1ヶ月分ってメイちゃん言ってたよ ね。って、事はさ、10日待ったんでしょ?チーは。ええっと、誰か計算してよ。2 分?10日は人魚時間で2分か?メイちゃん海に帰って2分で地上に戻って、しかも 結婚式に出るくらい仲のいいお友達作ったのか??おいおい、、本当かよ、私の計算 合ってる?算数苦手なんだよねー。え?1日は2秒?ああ、もう!何でこんな事真剣 に考えてるんだ、あたしゃ!
いいの、いいの。アイドル映画なんだから。もう突っ込み出したら大変よ?チーが学校に採用されない理由が「ハンサムだから」だなんて、そんなのあり?でしょ?しかも89回目だって。(^^;)アンディーおじさんの姪っ子、本物のメイちゃんは学校の門の前でバイク男と消えちゃうし。これ、スゴイよね。(笑)バイク男に惚れて「俺について来い」「ウン」ならまだしも、「ミス・ホンコンにしてやるよ」「本 当?」だよ?(^^;)騙されてんだよ、本物メイちゃん!なれるわけないじゃん。 鏡見てごらんよ。バイク男見てみなよ、信じられるツラか?あたしゃバイクに乗って った後のメイちゃんの事考えると、夜も眠れないよ。わはははは。
さあ、いかがでしたでしょうか。ええ?!こんなんで終わり?いいの、いいの。アイドル映画なんだから。「ああ、お美しい人魚だったわー。」でいいのさ。深く考え ない、考えない。まあ、見る前の注意事項としては、「なりきれ!」ですかね。(笑 )もうさ、人魚のクリスティーか、おくてなイーキン君になりきってみなきゃダメ。 斜めに構えてたらおもしろくないの。ディズニーランドと一緒さ。門をくぐったとた ん「ヒャッホー!」ってジャンプしちゃうくらいおバカにならないと。ね?さあ、今 すぐおバカになってみよう!おいおい、だからって鯉のぼり履くのはやめようよ。そ りゃ違うだろ?
Text by まさか